ブッダに学び、解脱を目指す。

「ディフェンスラインを上げろ!」というタイトルから、「ブッダに学び、解脱を目指す。」というタイトルに変更しました。私の関心が、仕事から人生へと変わったからです。とは言っても、このブログのテーマは、仏教ではありません。自分が幸せになるために、他の人たちにも幸せになっていただくために、釈尊に始まる仏教の智慧、哲学のアプローチ、心理学の知識を学び、活用していきたいと思います。

寂しさをチャットで紛らすテレワーク

 テレワーク(在宅勤務)の良いところは、何と言っても
1.通勤がないことである。
 片道2時間などという過酷な長距離通勤に耐えている人もいるが、新型コロナウイルスの渦中で、感染のリスクに怯えながらの通勤は、過酷を通り越して残酷だと思う。
 組織にとっても全員を収容できるような大きなオフィスを維持するための経費や通勤にかかる経費が浮くのは、朗報だろう。
2.集中できる。
 オフィスにいると、意外と仕事以外のノイズが多いし、オフィスにいないことが分かっていると、得意先も瑣末なことを一々訊いてくることが少なくなる(自分で調べて解決したり、勝手に納得したりしているようだ)。自分自身も分からないことがあった時に自分で調べ、安易に人に訊かないことで知識が体系的に構築されるという副産物もある。
3.会議が意外と効率的になることである。
 リアルな会議では、目的や決定しなければならないことが曖昧なまま開催されないことが少なくないし、資料に目を通してこない人がいたり、場を荒らす人がいて議論が本質的なことから瑣末なことに逸れたりすることが多々あるが、Web Meetingの場合は、目的や決定しなければならないことを事前に明確にせざるを得ない。主催者が、あらかじめ資料を配布して、事前に質問や意見を受けておくなど工夫をすることで、ムダな議論が減る。


 一方、テレワークの良くないところは、
1.コミュニケーションが上手く行かないことだろう。
 やはり、人と人とのコミュニケーションは、E-mail や Web Meeting だけでは難しい。
 E-mail だけでは、相手の表情や語気が伝わらないし、Web Meeting でも、複数でのやりとりや現物を共有してのやりとりは難しい。
2.暗黙知を共有し難い。
 活字やビジュアル、音声や動画にできる知識は共有できるし、必要な時に引き出すこともできるが、技のようなものは伝達し難い。
3.アナログ的な確認がしにくい。
 当然のことながら、テレワークは、デジタルを使った確認が多くなる。スケジュールの共有は良いツールがあるので、アナログよりも確かだが、チームで協力して達成しなければならないプロジェクトマネジメントの管理が難しい。そういう意味では、テレワークは、個人のタスクを積み上げてものを完成させるような仕事に向いているのだと思う。

Q&Aでわかる テレワークの労務・法務・情報セキュリティ
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 まあ、書き出したらキリがないので、今回は、この程度で留めたいと思うが、結論を言うと「理想はハイブリッド」だ!プリウスのように、ある時はガソリンを燃焼させてエンジンの力で走り、またある時あ蓄えた電気を流してモーターの力で走るのだ。発進の時はトルクのあるモーター、高速走行の時は高回転で効率の悪いモーターをエンジンが補う。


 テレワークを効率的・効果的に行おうとすれば、今まで無かった様々な仕組みをつくる必要がある。関係者が know-how を引き出し活用しやすいようなデータベースや、困った時の誰を頼れば良いかが分るような、ネットワークも必要だろう。だが、ここで構築したシステムは、間違いなく、リアルワークを充実させるためにも大きな推進力になる。


 それに加えて、リアルワークで三現主義(現物、現場、現実)を押さえた上で、緻密なコミュニケーションを行えば、その組織は新しい時代のライフ・ワークバランスを生み、生き残ることができるはずだ。

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