フューチャリスト宣言
- フューチャリスト宣言 (ちくま新書)
- 筑摩書房
- 本
・これからの研究者は、自分の研究領域を深く探求するだけでなく、専門家でありながら、その知恵を広く社会に応用できるような、情勢を察知する能力が必要だとういうことなのだと思います。
茂木先生によると、“研究者になる資質を持っている人は、野次馬的にいろんな方向に興味を持っている人。脳科学の「こころの理論」、他者の心を読みとったり、あるいは共感する能力と関係している。共感力は、とんがった知性においても大事です。”とのことです。
また、梅田さんは、“たくさんの分野に興味があって、関係性に興味がある。俯瞰してものを見て全体の構造をはっきりさせたいという志向がある人は、これからの時代に有利になってくる気がします。”と応えています。
私が知っている先生方は、自分が専門ではない分野について、あまり語りたがりません。それは、中途半端な研究で、他の先生が追求している領域を侵してはいけない、という縁量もあるでしょうが、少なくとも茂木先生と、梅田さんは、これからの研究者は、自分の研究領域を深く探求するだけでなく、専門家でありながら、その知恵を広く社会に応用できるような、情勢を察知する能力が必要だとういうことなのだと仰っているのだと思います。