受験脳の作り方―脳科学で考える効率的学習法
学習の転移には「べき乗の効果」がある。
勉強と成績の関係は、等比級数の関係にある。「努力の継続」こそが、もっとも大切な勉学の心得なのだ。忍耐強く勉強を繰り返せば、幾何級数的急カーブを描いて上昇する。
「海馬の博士」池谷裕二さんが、脳科学の視点から、学習法について書いた本、学習の心得は「努力の継続」という結論だが、そこには脳科学から得られた、事実の裏付けがある。
成績が良い子が「学習の転移には、べき乗の効果があることを知っていいて、忍耐強く勉強していて、残念ながら成績があまり良くない子が、それをしらないために、あきっぽい、ということは無いと思います。本当に成績が良い子は、苦しみながら勉強しているわけではなく、一度、小さな成功を味わって、それが病みつきになっているのではないでしょうか? 一方、あまり成績の良くない子は、小さな失敗を味わって「自分は頑張ってもダメなんだ」と思い込んでいるのではないでしょうか?
だとしたら、すべての子どもたちに、小さな成功体験をするチャンスを与えることが重要です。比較ではなく、それぞれの子供が輝く計測方法を与えるべきです。学校で習うこと、全部が出来ることが望ましいですけれども、現国が得意だとか、数学が得意だとか、英語が得意だとか、それぞれで良いと思います。