「原因」と「結果」の法則
- 「原因」と「結果」の法則
- サンマーク出版
- 本
“人間の心は庭のようなもの…すぐれた園芸家は、庭を耕し、雑草を取り除き、
美しい草花の種を蒔き、それを育み続けます。私たちも、もしすばらしい人生を
生きたいのなら、心の庭を掘り起こし、そこから不純な誤った思いを一掃し、
清らかな正しい思いを植えつけ、育みつづけなければなりません。
”ずっと積読だった名作…選び抜かれた言葉で綴られた自己啓発書のルーツは、
利己的な欲望でこの本を手に取った人を寄せ付けない清らかさを持つ。
この本を役立てることが出来る人がいるとすれば、厳しい状況の中で視界を
失っていない人だけかもしれない。
情けは人の為ならず「情けは人の為だけではなく、いずれ巡り巡って自分に恩恵が
返ってくるのだから、誰にでも親切にせよ」という話は、ある意味、何らかの
嫌らしい期待があるという意味で、結局、利己的なのではないかと思うことが
あるのですが、アレン氏が導く「原因」は、あくまで「より良い行動をする」
ことによって自己の成長を促し、穏やかな満足感に至るための指針です。
何故そうした方が良いと説くのか、という部分は、実際には腑に落としにくい
のですが、それは、私が「損得勘定」という呪縛から逃れられない愚者だから
なのかもしれません。
この本を積読棚から引っ張り出させてくれた切っ掛けは、ロビン・シャーマ氏の
『書店員が教えてくれた人生で最も大切なこと』でした。