仕事は1日30分!
――「仕事の仕組み」の中で働くのではなく、自分で「仕事の仕組み」をつくる側にならないと、どんどん、じり貧になってしまうのです。「仕事をすればするほど楽になる仕事」は、仕事に貯蓄が利くのです。収入を確保することで、目先のお金にこだわらず、自分の本当にやりたいことに自分のペースで取り組むことができるようになるのです。自分のペースでできるやりがいのある仕事を持ち、常に社会と関わり続ける方が、より楽しい人生を送れるのではないかと思います。
著者の菅谷さんは、ネットビジネスと不動産経営で「仕事の仕組み」をつくり、その「仕事の仕組み」に稼がせることで、ご自身は、1日30分働くだけで、高収入を得ているそうです。実は、私が21年前に、3年間お世話になったデザイン事務所を退社したのは、菅谷さんと同じようなことを感じたからでした。つまり、デザイン事務所は「仕事の仕組み」の中で働いている状態だと感じたからでした。
きっかけは、お客様の一言でした。その方は、ファクシミリを製造している会社の社長なのですが、ある時、こう仰いました。「私も、設計事務所を経営していたが、設計事務所は、図面の工場なんだよ。図面を描かないと、お金が入ってこないんだ」と・・・
社長は、「メーカーになれば、工場が商品を製造してくれるので、図面を描かなくても製品が売れればお金が入ってくる」と仰ってました。その話を伺った後、私は社長の言葉が頭から離れなくなり、メーカーへ転職したのです。私の経験からも、すればするほどキツくなる仕事ではなく、すればするほどラクになる「仕事の仕組み」をつくることが大切であると思います。