成功はゴミ箱の中に レイ・クロック自伝
・唯一できることは、その人に幸福を追う自由を与えることだ。幸福とは約束できるものではない。それはどれだけ頑張れたか、その努力によって得られる、その人次第のものなのだ。
「柳井正の希望を持とう」の中で、海外の経営書で影響を受けたのが…と紹介されているのを見る前にも、ブックオフの書棚でひときわ目立つ黄色いカバーとタイトルが気になっていたのだが、そのタイトルのいかがわしさから、購入には至らなかった。
事実、「成功はゴミ箱の中に」このタイトルは、この本に書かれていることの本質について的を射ているとは言えないが、この本そのものは、単にマクドナルドの創業者(世界一、億万長者を生んだ男)レイ・クロック氏の自伝というだけではなく、経営哲学の本としても、ドラマチックなストーリーとしても楽しめた。レイ・クロック氏が成功者になったのが、高齢になってからという事実も興味深い。
私が気に行ったのは最後に書かれている言葉「唯一できることは、その人に幸福を追う自由を与えることだ。幸福とは約束できるものではない。それはどれだけ頑張れたか、その努力によって得られる、その人次第のものなのだ」である。
この本を読む人全てが、努力する方向性を見つけられることを祈りたい。