養老孟司の<逆さメガネ>
- 養老孟司の<逆さメガネ> (PHP新書)
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「常識は意識されずに変わります。だから老人は気がつかないで時代遅れになる。」
◆中年や老人にとって、激しく移り変わる常識について行くことは、とても難しい。
でも、ついて行けないまでも「何となく知っている」というぐらいには、しておきたいものです。そして、そう簡単に移り変わらない哲学や思想、心理学などについては、若者たちよりも精通しておきたいものですね。
◆「知るということは、本質としての自分も変わるということです。
学問をするということは、いわば目からウロコが落ちることです。つまり自分の見方が変わるわけです。人間が変わったら、前の自分は死んで、新しい自分が生まれているといってもいいのです。それを繰り返すのが学問です。」
◆勉強すると、見えなかったことが見えるようになる。
アリのように地面の表面を歩いていたのに、いつのまにか鳥になって大空に舞い上がり高いところから見下ろしているような感覚。今まで部分を拡大して見ることしかできなかったのに、全体を見渡すことができるようになる。これは大きな自信に繋がり、今まで情報不足で判断できなかったようなことも簡単に決めることができるようになる。