ブッダに学び、解脱を目指す。

「ディフェンスラインを上げろ!」というタイトルから、「ブッダに学び、解脱を目指す。」というタイトルに変更しました。私の関心が、仕事から人生へと変わったからです。とは言っても、このブログのテーマは、仏教ではありません。自分が幸せになるために、他の人たちにも幸せになっていただくために、釈尊に始まる仏教の智慧、哲学のアプローチ、心理学の知識を学び、活用していきたいと思います。

お釈迦さまの脳科学


 苫米地さんは、あとがきに「仏教は戦争を引き起こさない数少ない宗教。仏教徒にならずとも世界中の人々が仏教的な思想を理解することで、戦争をなくすことができるはずです。」と書いています。

 私も、遅ればせながら仏教を学ぶ過程で、同じような思いを持ちました。

 この本は、お釈迦さまが、悟りを開いたと言われている2500年前から現代まで、仏教がどのように伝わり変化してきたのかという道筋について、全体を高い視点から広い視野で客観的に見渡す機会を与えてくれる内容です。絶対的な価値がひとつしかないという考えは、もうやめましょう。

 「絶対的な価値がひとつしかない」という考え方は、他者を洗脳して利用してまで、既得権益を守り、更に大きな利益を獲得しようとする人にとって、都合の良いものなのではないかと思います。信じる人の情動を刺激し、騙されやすい状態にするからです。

 科学によって、様々なことが解明される中、科学が発展する前に創られた宗教も、転換期を迎えているような気がします。しかし、2500年前にゴータマ・シッダールタによって説かれたと言われる仏教は、こと人の心理という意味では、極めて科学的な考え方で、色あせない思想だと思います。

 この本の、唯一の欠点は、著者の胡散臭さだと仰る方もいらっしゃいますが、多くの方が良書だと書いている理由は、この本に書かれていることが、批判を恐れず、仏教全体を客観的かつ公平に観て評価しているからだと思います。私も、世界を平和に導ける宗教だと思います。
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