ブッダに学び、解脱を目指す。

「ディフェンスラインを上げろ!」というタイトルから、「ブッダに学び、解脱を目指す。」というタイトルに変更しました。私の関心が、仕事から人生へと変わったからです。とは言っても、このブログのテーマは、仏教ではありません。自分が幸せになるために、他の人たちにも幸せになっていただくために、釈尊に始まる仏教の智慧、哲学のアプローチ、心理学の知識を学び、活用していきたいと思います。

デザイン思考の道具箱

デザイン思考の道具箱: イノベーションを生む会社のつくり方 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
デザイン思考の道具箱: イノベーションを生む会社のつくり方 (ハヤカワ・ノンフィクション文庫)
早川書房

 ・慶應大学院の教授が書かれた本ということで、難しいのかな?と思ったら、
  章立てが絶妙で、とても解りやすいです。きっと一流の教授になると、
  難しいことを噛み砕いて説明するのも上手いのでしょうね。


 先に手に入れた『クリエイティブ・マインドセット』に手をつけないうちに、
 また新しい本を手に入れてしまいました。
 著者の奥出直人先生は、慶應義塾大学院メディアデザイン研究科の教授で、
 多くの企業にイノベーション・コンサルティングをおこなっているそうです。


 いつのまにか忘れられてた手法?
 ①現場に行き直接消費者を観察する。
 ②観察をもとに仮説を立て、プロトタイプを繰り返しつくって考え
  アイデアを出すことでコンセプトを明確にし、物語をつくる。
 ③何を省いて何を実装するか考える。④出来るだけ早く商品や
  サービスを市場に出して反応を見る。というデザイン思考…


 1970年代の終わりから1980年代の初め(37~39年前!)にかけて、
 桑沢デザイン研究所で工業デザインの教育を受けた私にとって、③までのプロセスは、
 普通のこと、このようなアプローチは、当たり前だろう!と思うようなものですが、
 多くの会社のトップは、経営の効率化とマーケット・イン思考なんですよね。
 デザイン思考は、商品・サービスの開発が、販売を目的とする初期の
 マーケティング手法によってコントロールされている企業で、
 いつのまにか忘れられてた手法なんですね。


 トップ自身がデザイン思考でないと……
  エンドユーザーに使っていただく商品やサービスを提供している企業であっても、
 中長期的な開発方針を立てるでしょうし、次の期が始まる3ヵ月前に新製品の
 開発にかかる予算を決めなければならないと思いますので、デザイン思考に
 求められるフットワークの軽さを実現することが難しいでしょうね。
  そして何よりも、デザイン思考を実行しイノベーションを起こすことが出来る
 組織は、トップが気がついているんですよね。


 顧客はドリルではなく、穴(孔)を求めている。

現在消費者は映像や音楽などのコンテンツとハードウェアの

継ぎ目のない関係を求めている。

 これは、よく言われる《顧客はドリルではなく、穴(孔)を求めている》
 という話に通じる話だと思いますが、モノそのものを求める時代から、
 コミュニケーション(表現)を求める時代(モノは手段)に変っているんです。
 顧客が求めているのは、自分のファンをつくる手段なのかもしれませんね。

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