老いる意味
- 老いる意味-うつ、勇気、夢 (中公新書ラクレ 718)
- 中央公論新社
- 本
>2015年に『遠い昨日、近い昔』を書きあげたあとくらいのことだ。老人性うつ病という暗い暗いトンネルに入ってしまっていたのである…
2023年の夏、私は再雇用嘱託契約期間の満了を迎え、積読になっていたタイトルに「定年」「老い」という言葉が入っている本を読み始めた。その中でも、この森村誠一さんの本は、ピリッと辛い。私は酒の味がわからないが、喩えるなら、ドライなウイスキーみたいな味なのではないだろうか…。とは言っても、ご自身が味わった苦悩をさらけ出し、読者を包み込む優しさも兼ね備えている。成熟したい人に薦める。