ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代
ハイ・コンセプト「新しいこと」を考え出す人の時代:ダニエル・ピンク
技術革新と従来からあったが満たされていなかったニーズを結びつける。
これからは、創造性がある、イノベーションとか、クリエイティブ、 プロデュース、といったキーワードに代表される能力が必要に なっていくということである。
21世紀に、堅実に生活しようと思ったら何が必要か?
21世紀は、経済のグローバル化によって、中国で生産できるものは、
中国で、ITなどインドでできるものはインドでというように、少しでも
人件費が安くすむ地域へ産業が引っ張られる。では、そのとき、
われわれは何をしたいいのか、三つのことを考えないといけない。
1.よその国、特に途上国にできることは、避ける。
2.コンピューターやロボットにできることは、避ける。
3.反復性のあることは、避ける。
供給過剰気味な市場の中で、他社製品やサービスとの差別化を図るには、見た目に美しく、消費者の心に訴えかけるようなものを提供するしかない。だからこそ、ハイ・コンセプト(芸術的・感情的な美の創造、パターンやチャンスを見出す、相手を満足させる話ができる。見たところ関係性のないアイデアを組み合わせて斬新な新しものを生みだす)な能力と、ハイ・タッチ(他人との共感、人間関係の機微を感じる、自分の喜びを見出し他人にもその手助けをしてやる、ありふれた日常生活の向こうに目的と意義を追求する)な能力をそなえた芸術家が貴重。