ブッダに学び、解脱を目指す。

「ディフェンスラインを上げろ!」というタイトルから、「ブッダに学び、解脱を目指す。」というタイトルに変更しました。私の関心が、仕事から人生へと変わったからです。とは言っても、このブログのテーマは、仏教ではありません。自分が幸せになるために、他の人たちにも幸せになっていただくために、釈尊に始まる仏教の智慧、哲学のアプローチ、心理学の知識を学び、活用していきたいと思います。

伝わる・揺さぶる! 文章を書く


・この本、単に「伝わる・揺さぶる!文章を書く」ことを目指しているにとどまらず。ズーニーさんご自身が羽化する過程をたどることによって、読者が眠りから目覚める効能効果を秘めた自己啓発書でもあります。2010/9/28に購入し、読み終えるまでに7年!かかってしまったのは、決して面白くなかったということではなく、私の準備ができていなかったからだと思います。

 この本を読んで思ったことは、伝わる・揺さぶる!文章とは、相手を説得しようとする文章ではなく、相手が自ら納得する文章なのだということです。相手が自ら納得する文章を書くためには、書く者が、先ず自分自身に問いを投げ、次に問いに応える意見を持ち、更に意見を支える論拠を構築しなければならないということです。そうすることで、相手と自分との間に納得が拡がるのです。

 私が初めて山田ズーニーさんの本に出逢ったのは、2010/10『おとなの小論文教室』でした。ズーニーさんは、ベネッセの小論文編集長として高校生の考える力・書く力の育成に尽力し、2000年独立後、表現力・考える力・コミュニケーション力の育成に幅広く活躍されています。ズーニーさんの本には、ご自身が必死に考え、交わった人たちに真摯に接することによって確立された哲学があり、どの作品も多くの方々に安心してお薦めできる良書です。

 小論文のゴールは説得とのことですが、私たちが仕事で文章を書かなければならない時のゴールは、理解と納得なのはないでしょうか?理解と納得を得るために、先ず事実を客観的に分析し、そこから問題(課題)を抽出する。次に、その問題(課題)を解決するための手段を提案し、更に論拠を示して、その手段の妥当性を裏付ける。この本は道筋だけではなく、心構えについても言及しています。

 小論文のゴールは説得とのことですが、私たちが仕事で文章を書かなければならない時のゴールは、理解と納得なのはないでしょうか?理解と納得を得るために、先ず事実を客観的に分析し、そこから問題(課題)を抽出する。次に、その問題(課題)を解決するための手段を提案し、更に論拠を示して、その手段の妥当性を裏付ける。この本は道筋だけではなく、心構えについても言及しています。

 伝わる・揺さぶる!文章を書くためには、先ず、その文章を伝える相手、揺さぶる相手のことを知らなければなりません。相手に分かる言葉で、相手にとって興味の持てる内容を、相手のメリットも考えて伝えなければなりません。自分の文章が伝われらないと思った時、自分の都合だけを相手に押し付けていないか?考えてみる必要がありそうです。

 相手のことも大切なのですが、もちろん自分も大切です。そして、相手と自分が同じ部署や組織の所属しているのなら、その組織の方針も大切ですし、延いては社会との関係も大切です。伝わる・揺さぶる!文章を書くためには、個人から社会まで、背景の把握と共有が必要なのです。

 山田ズーニーさんは、他の著書で「私たちは、会社(組織)を通じて(間接的に)社会と係わっている。」というような意味のことを書かれています。この本を読むと、その社会と上手く通じる手段が、『伝わる・揺さぶる!文章を書く』ことなのだということが良く分かります。

 私は、品質保証という仕事がら、毎日、お得意先様やお客様にお読みいただく文章を書いているのですが、うっかりすると、自分で読んだ時に納得できないような文章を書いてしまっている時があります。ズーニーさんのように、自分から社会へ、過去から未来へと視野を広げ、視点を高めて、繋がりが分かるような文章を心掛けないとダメですね^^;

 ズーニーさんは、「自分の根っこの想いに忠実か?根本思想は、短い文章にも、ごまかしようなく立ち表われてしまう。人に対して温かい思いを持っている人の文章は、さりげない書き方をしていても温かさが伝わってくる。また、生き方が後ろ向きな人は、何を書いても、どう書いても、やはり後ろ向きな印象が伝わってしまう。“根本思想”を変えないかぎり、話題を変えても、読み手への印象を変えることはできない。」と書いています。怖いですね^^;
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