脳はどこまでコントロールできるか?
・私たちは人間に生まれてきたという事実に逆らえないし、どのように生きていくかということを考えざるを得ないのですけれども、より良い生を全うするために脳を知り上手く使いたいものです。
『脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体』が面白かったので2冊目を手に取りました。脳内麻薬が脳内物質に特化した私にとっては科学的な内容だったのに対し、この『脳はどこまでコントロールできるか?』は、科学的に解明されていく脳の性を踏まえて書かれているものの、中野信子さんが読んだ本に書いてあったエピソードなどを基に想いを綴ったようなエッセイ的な内容です。
そんなにアカデミックな内容ではないですけれども、タイトルから受ける印象とは異なり、人間的で心情的な内容で、少し疲れている心を励まされるというか、希望と勇気を与えられます。ちょっと人生に疲れてしまっている人や、何らかの理由で新しい人生をスタートしようとしているような人に薦めたい本です。この感想・レビュー・コメントを読んでくださっているあなた。騙されたと思って手に取ってください。コスモスのピンクがより鮮やかに見えるようになることを保証します!
私たちは人間に生まれてきたという事実に逆らえないし、人間としてどのように生きていくかということを考えざるを得ないのですけれども、より良い生を全うするために脳を知り上手く使いたいものです。そこに意思の介在ができると信じて…