ブッダに学び、解脱を目指す。

「ディフェンスラインを上げろ!」というタイトルから、「ブッダに学び、解脱を目指す。」というタイトルに変更しました。私の関心が、仕事から人生へと変わったからです。とは言っても、このブログのテーマは、仏教ではありません。自分が幸せになるために、他の人たちにも幸せになっていただくために、釈尊に始まる仏教の智慧、哲学のアプローチ、心理学の知識を学び、活用していきたいと思います。

コロナの時代 みんな!ありがとう!

 昨日(2020/06/5)久しぶりに会社に行って仕事をしたのですが、以前より「ありがとう!」が増えて、みんなが元気よく仕事をしているような気がしました。不自由な環境の中で仕事をしていたので、お互いの存在の有難さが身に染みたのではないかと推察いたします。苛立っていても世の中良くなりませんね。みんな!ありがとう!

レタス・フライ Lettuce Fry

レタス・フライ Lettuce Fry (講談社文庫)
レタス・フライ Lettuce Fry (講談社文庫)
講談社
Digital Ebook Purchas

 冒頭に収められている「ラジオの似合う夜」を読んだ時の喜び、巻末の「ライ麦畑で増幅し」も、私にとってとても嬉しい物語でした。これは『イナイ×イナイ』が刊行された'07/5に初出した話ですが、Xシリーズの3巻目に当たる『タカイ×タカイ』までを読み終えたこのタイミングで出会えたことで、よりしっとりした感動を味わえました。


 森先生は、このようなサプライズを演出することがとても上手く、読者は期待していなかったギフトのリボンを解く度に目頭を熱くしてしまうのです。S&Mシリーズ、Vシリーズ、四季シリーズ、Gシリーズ、そしてXシリーズ…森先生の壮大なサーガに寄り添う短編集たちは、卵をタップリ含んだフレンチトーストのように、しっとりした味わいがありました。


 そういえば、Gシリーズの主力メンバ(山吹、加部谷、海月)と真打ち?萌絵に加え叔母様まで登場する「刀之津診療所の怪」も楽しい作品です。謎の医師は、誰なのか(最後に分りますが)、そこに現れる謎の男は誰なのか(私は特定に至っておりません)…まだ、謎が残っていることを思い出してしまいました('◇')ゞ


 謎の医師、そこを訪れる謎の男の正体を知るために『今夜はパラシュート博物館へ』に収録されている「ぶるぶる人形にうってつけの夜」を確認いたしました。だとすると、謎の医師は、ロベルト、謎の男は、まさか…


 森先生の短編集に収録されている「こぼれ話の類」は、今野敏さんの『隠蔽捜査』シリーズにおける0.5のような位置づけで、本編を楽しんだ読者のみが、その魅力を堪能できるという味わいです。グリコじゃないけど、おまけの方が楽しみだった少年時代を思い出します(^^♪ 謎の男が持っているものが、あれだとしたら、医師の先輩である可能性もありますよね…


 実は昨日('16/9/17)、『ムカシ×ムカシ』『サイタ×サイタ』の講談社ノベルス版をブックオフ イトーヨーカドー柏店で発見したのですが、『イナイ×イナイ』『キラレ×キラレ』『タカイ×タカイ』は、文庫版を買ったので、躊躇して買えませんでした。でも、この『レタス・フライ』を読み終えたら、Xシリーズの続編を読みたくなってしまいました。どうしようかなぁ~


 Vシリーズで出会った人たちが、私と同じ50代になり、『すべてがFになる』から始まった、サーガも終盤に近付いてきている予感がします。でも、きっと、読み終えてしまったとしても、その余韻を味わい続けることができるような気がします。


『キウイγは時計仕掛け』を読んでいるうちに、講談社ノベルス版であっても、『ムカシ×ムカシ』『サイタ×サイタ』を手に入れた方が良いかどうか(それでも読みたいかどうか)検討します! 今後の課題は、百年シリーズ(未取得)、Wシリーズ(未取得)、スカイ・クロラシリーズ(コンプリート済)と、どのように付き合って行けばいいかということです。


 新書も含めると、森先生の作品を45冊読んできましたが、森先生の作品との蜜月(相思相愛というわけではないので誤用かもしれませんが)も、そろそろ終わりに近づいているのかもしれません。でも、あまりにもインパクトが強かったので、簡単には他の作家さんの作品を読み始めることができないような気もします。しばらくは、自己啓発書でも読もうかな…


 講談社ノベルス版の『すべてがFになる』を読み終えたのは、2015年の12月12日なのですが、このペースで行けば、今年中に刊行されているS&Mシリーズ絡みの作品を読み終えることができそうです。


 とても変な表現ですが、森博嗣さんの作品は、殺人事件が起きてもエレガント!?なので、もう宮部みゆきさんのようなリアリティのある作品には、しばらく戻れないかもしれません('◇')ゞ


 女性のファンは、Vシリーズが一番好きだ!と仰る方が多い一方で、彼女たちから、林なんやねん!と評価される警部…でも、レタス・フライを読むと、警部が大好きになりますし、へっ君にも警部の血が流れていることが実感されます。一夜明けて思うこと…だから森ワールドから抜けられない…


 作家さんは、星の数ほどいらっしゃるかもしれませんが(そんなはずはない)、森先生のような重厚長大なサーガを(ファンタジーではなく)現代社会を舞台に描いている方は、「こち亀」の秋本治氏ぐらいではないでしょうか(・・? 凄いと思います。


 今野敏さんの『隠蔽捜査シリーズ』も面白いですけど、森博嗣さんの『S&Mシリーズ』『Vシリーズ』『四季シリーズ』『Gシリーズ』『Xシリーズ』も面白いですよ♪、そして、『まどろみ消去』『地球儀のスライス』『今夜はパラシュート博物館へ』『虚空の逆マトリクス』『レタス・フライ』などの短編集は、今野敏さんの『隠蔽捜査シリーズ』の『初陣:隠蔽捜査<3.5>』『自覚:隠蔽捜査<5.5>』のような、著者からのファンに対するギフトです。


 森博嗣さんの本を読むと、自分の小さな「箱」から脱出することができるような気がします。それは、森先生が、ご自分を客観的に観て、それを文章にしている気がするからです。森先生は、きっと林のような人で、犀川創平のように生きたいのではないか(・・?と邪推(?_?)する私です。


『レタス・フライ』に続いて、『キウイγは時計仕掛け』を読んでいるところです。Gシリーズの主力メンバーたちに加え、萌絵、犀川先生、国枝先生という豪華キャスト?で始まり、どんな物語を見せてくれるのか、楽しみです。

リブセンス 生きる意味

よく無給で頑張れたね(*_*;

リブセンス〈生きる意味〉
リブセンス〈生きる意味〉
25歳の最年少上場社長村上太一の人を幸せにする仕事
上阪 徹 出版社:日経BP社 本

・お客様を始めとするステークホルダーが満足する経営ができたら素晴らしいですよね。それにしても、軌道に乗るまでの期間、よく無給で頑張れたね(_;


 リブセンス〈生きる意味〉 >> 当り前ですけど「生きる意味」という言葉の定義は、普遍的なものではなく、人それぞれなのだと思いますが、私たちは、挫けた時、自分にとって「生きる意味」とは何だろう?と考えざるを得ない存在です。そんな時、私たちは、各々の方法で「生きる意味」を探します。
 若者は自分探しの旅に出るかもしれませんし、本を読む人もいるでしょう。宗教に答えを求める人もいるでしょう。そして、仕事を通して「お客さまが満足するものを作りたい」という村上社長の生き方は、世の中に多くの価値をもたらしていると思います。


 がっちりマンデー!で、百戦錬磨の社長に混ざって、めちゃめちゃ若い社長が出演していたことがありました。誰かと思ったら、無料広告、お祝い金制度などの特長を掲げたアルバイト情報サイトで躍進した「リブセンス」の村上太一社長とのこと。
 手練れの上阪徹さんが取材して書いた本ということならば、読みやすいことは間違いないので、取り急ぎ買って積んでおきました。およそ20歳も先輩のライターが、惚れたとしか思えない熱さで繰り返し書いたのは「とにかく、お客さまが満足するものが作りたいと思ったんです。」という村上社長の言葉でした。


 上阪徹さんがビジネスパーソンを描いたノンフィクションを読むのは、『僕がグーグルで成長できた理由(わけ) 挑戦し続ける現場で学んだ大切なルール』に続いて2冊目なのですが、良くも悪くも上阪徹さんの視点でフィルターがかかっています。そこをどう感じるかが、この本の評価を分けるかも(・・?


 そういう意味では、ウォルター・アイザックソン氏による『スティーブ・ジョブズ』は、岸口耕ニさんによる翻訳も含めて、間主観的な視点から描かれ、読者に評価が委ねられている感じがします。

1秒もムダに生きない~時間の上手な使い方~

・時間は上手に使うためには「今一番やりたいことを、やる。自分の気持ちに素直に行動していれば、それはプライオリティー・リストからそんなに逸脱するものはありません。」とのこと……。

1秒もムダに生きない~時間の上手な使い方~ (光文社新書)
1秒もムダに生きない~時間の上手な使い方~ (光文社新書)
光文社
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 教育者養成セミナーなどでアンケートをとると、ほとんどの人は「仕事は、緊急性と重要性がより高いものを優先的にやります。」と答えるそうです。しかし、著者の岩田健太郎さんは「こういう原則を固定的に運用させても、時間は上手に使えないのではないかと思います。」と書いています。岩田さんの結論は「今一番やりたいことを、やる」だそうです。「自分の気持ちに素直に行動していれば、それはプライオリティー・リストからそんなに逸脱するものはありません。」と…。

一番やってはいけないのは「周りの眼を気にすること」。他者の意思をいくら気にしても、仕事のパフォーマンスはよくなりません。他者に規定されるのではなく、自分のパフォーマンスを自分の気持ちに照し合せて管理する習慣を付けていると、だんだん自分の気持ちの動きに鋭敏になってきます。自分の気持ちに素直になればなるほど、自分の気持ちがわかりやすくなっていくのです。

 1秒もムダにしたくないのは自分の時間です。だから他者の価値観・行動原則に規定されるのではなく、自分の気持ちに素直に従うことで、自分の時間を上手に使うのです。


 よく費用対効果が良いとか悪いとか言いますけど、人の眼を気にして行動を決める、という方法は、どんなに気を使っても人の思惑は推測しきれないわけですから、極めて効率の悪い方法だと思われます。しかも、自分の気持ちに素直ではないわけですから、精神衛生上も良くないと思われます。


 (今のところ)緊急ではないが(将来を見据えると)重要なことを(緊急にならないうちに)完成するためには、逆説的ですが、毎日、少しずつ手をつけること…いつも頭の片隅に置き意識すると共に、達成するために必要なタスクを毎日、少しずつ進めることで、習慣にして始めるまでのハードルを下げることだと思います。

コロナの時代 満員電車はやっぱり怖い

 新型コロナウイルスは、まだ息を潜めているのに、緊急事態宣言が解除されたので、私たちの日常は、良くも悪くも元の状態に引き戻されつつあります。報道番組では、通勤電車の混み具合を伝えていますが、どう見ても3密としか言いようがない状態ですね。私は、かねてから通勤という不毛な時間が何とかならないか?と思っていました。


 成果主義という言葉が叫ばれるようになって、ずいぶん時が流れたような気がしますが、まだまだ私たち労働者は、勤務時間によって管理されています。朝9時に出社して、正午から12時45分まで休憩し、17時15分まで働く…。7.5時間働いたからと言って、それに見合った成果が出たと言えるのでしょうか?


 労働者が勤務時間によって管理されているのは、主に、マネジメントの容易さからです。上司と部下が同じオフィスにいれば、席に座ってパソコンに向かっているのか、キッチンで談話しているのかが一目瞭然です。何か思いつきで仕事を頼みたいときも「岩井くん、ちょっといい?」と呼びつければ良いわけです。


 テレワークや時差通勤では、部下が目の前にいない時も、成果を出させるようにマネジメントしなければなりません。そうなんです。新型コロナウイルス感染予防の働き方は、上司のマネジメント力、部下のセルフマネジメント力が問われるのです。更に、そこには、チーム全体で成果を出していく!という強い信頼が必要なのです。