ディフェンスラインを上げろ! @ 作業興奮だ!

ディフェンスラインを上げろ!というタイトルですが、このブログのテーマは、サッカーではありません。私がディフェンスラインを上げろ!と言っているのは、個人や組織の能力の底上げを意味しています。天才ならともかく、凡人は、特定の能力を高めるよりも、汎用性の高い能力の底上げが大切です。この考え方は、私たち一人ひとりの人生にも、組織の運営にも、必要な意識をもたらすものだと信じています。

技術大国幻想の終わり(積読)

技術大国幻想の終わり これが日本の生きる道 (講談社現代新書)
技術大国幻想の終わり これが日本の生きる道 (講談社現代新書)
講談社

 ものになるか、ならないか、わからないけれど、行けるところまで行ってみよう!と研究を重ねてきた日本は、もうないのかもしれません。手っ取り早く儲けることばかり考えている組織は、経営が傾いてから、焦っている企業のようです。存続を求めるのなら、2番じゃダメなんです。

脳が教える!1つの習慣

脳が教える! 1つの習慣
脳が教える! 1つの習慣
講談社

 脳は「変化を危機」ととらえるため、変化に出会うと
防衛体制になってしまいます。一流といわれる人は、
変化を受け入れるために、無意識のうちに脳の拒否反応を
迂回するやりかたを身につけているのです。


本文より… 


 創造力を発揮したいのなら、毎日、自分自身に向かって
新たな質問をしよう。そして答えがかえってくるのを、
期待と信じる心を持って待てばいい。小さな瞬間に
目を向けるテクニックを身につければ、子供のころの
貴重な特性をいくらか回復することができる。つまり
一瞬一瞬を楽しみ、周囲のものや、いまやっていることに
夢中になれる能力を取りもどせるのだ。


――


 自分の能力を余すことなく発揮したいのなら、先ず自分自身を
信じることが大事なのである。逆に言うと、自分の潜在的な能力を
信じられない人が、能力を発揮できるはずがないのである。


 ただし、その前提として、自分に周りで起こっていることを
観察し情報をインプットしておくことが大切なのである。
 その情報を自分の頭の中で化合させることができた時、
他と差別性のある想像力が発揮できるのである。

シンプルを極める

シンプルを極める
シンプルを極める
幻冬舎

 同じ、ドミニック・ローホーさんの著書である『シンプルに生きる』と同時に手に入れたはず?の『シンプルを極める』でしたが、続けて読み始めた時は、何故か気分が乗らず、長らく積読になっていました。


 先日、ひょんなことから再び読み始めると「あれ?これって仏教の本だっけ?」と、戸惑うような話でしたので、改めて著者であるドミニック・ローホーさんの経歴を確認したところ、愛知尼僧堂と呼ばれる禅寺に6週間籠り、曹洞宗を学んだことがあるとのこと…そうです、この本は、元々、フランスに仏教や禅の思想を紹介するためのもので、それが和訳・逆輸入されたと言っても良い内容だったのです。


 仏教や禅の教えは、どの宗派を集中して学ぶというよりも、自分に合っている考え方を、実践を通して体感していくことが大切だと思います。何故かというと、教えは伝える人によって、微妙に解釈が異なり、読者は、モノやコトに対する執着(煩悩)を捨て、『無』の境地に近付くことと、質の良いものを持ち自尊心を保つこととの間に、折り合いをつける必要があるからです。


 「人は、満足が得られない時、自分が手にしているモノや経験が足らないからではないかと考えがちですが、モノやコトは、得れば得るほど更に欲しくなり、欲望はきりがなくなります。だとしたら、むしろ必要最小限のもので、過ごした方が良いのではないか?というのがミニマリズムの考え方。」この本では、その考え方を仏教や禅の教えを後ろ盾に推薦しています。

AI vs. 教科書が読めない子どもたち

AI vs. 教科書が読めない子どもたち
AI vs. 教科書が読めない子どもたち
東洋経済新報社

人工知能プロジェクトによって暴かれた真実とは…?
 東ロボくん(ロボットは東大に入れるか、と名付けた人工知能プロジェクト)の本当の目的は、AIにはどこまでのことができるようになって、どうしてもできないことが何かを解明することで、AI時代が到来したときに、人間はどのような能力を持たなければならないかを明らかにすることだったそうです。得られた限りなく真実に近そうな仮説を示された私たちは、どのように対処すればよいのでしょうか(・・?


私たちの生活を脅かす社会の変化
『未来の年表』という本で示された「静かな有事」に対し、この本が掲げる問題は、私たちの生活を内部から壊すウイルスの様です。「AIは、人間の強力なライバルになる実力を培ってきており、多くの仕事がAIに代替される。残る仕事は高度な読解力と常識、人間らしい柔軟な判断が要求される分野で、AIでは対処できないが、多くの日本人の読解力が危機的な状況にあり、人間にとっても苦手な仕事である可能性が非常に高い。」


 少子高齢化に加え、やむにやまれず進行するAI化によって、多くの人が仕事を失い、それが国家にもたらすインパクトは計り知れない。


私たちは、AIに仕事を奪われることを望んでいた?
 社会の歴史って、合理化の歴史でもあるのではないかと思います。マークシートの試験だって、受験性を選別する作業を合理化するために、コンピューターで採点できるような方法を編み出したわけですが、ある意味、曖昧さをなくすという部分では、受験生が望んだ結果でもあります。


潜在していた読解力の低下
 テストの問題は、回答が選択式という制約もあり、文脈やスキーマが掴み辛い。短絡的に「教科書が読めない子どもたち=情報を理解できない人たち」と結びつけるのは…当然のことながら、子どもたちは、曖昧さを判断できなくなるわけですよね……しかし、読解力の低さは今に始まった話ではなく、対面や電話ではなく、E-mailによるコミュニケーションが増えたことによって、顕在化したのかも…?


あなたの読解力を壊滅的な状態…?
 私も、この本に掲載されている「東ロボ君が意味の違いを理解できないテスト」に挑んでみたのですが、あえなく撃沈してしまいました。もしかしたら10年間、お客様に読んでいただく文章を書いてきたというおごりが、拙速さにつながっていたのかもしれませんが、私の読解力も壊滅的な状態である可能性を否定できなくなってしまいました。


言葉の定義を明確にしよう!
 私は、新井紀子さんが、何度も繰り返し、言葉の定義を明確にしようとすることが印象的でした。それだけ、世の中に流布する言葉は、定義が曖昧なまま使われており、それが誤解を生んでいると感じていらっしゃるのだと思います。言葉の定義を明確にしてからコミュニケーションしようという姿勢があるだけで、私たちの読解力は、向上するかもしれませんね。


英語力の前に日本語力…?
 社員の英語力をTOEICで測っている会社は多いと思いますが、実際には日本語の読解力(書く力)の差が、ビジネスに大きな影響を与えている可能性がありそうですね。RSTテストで、東ロボくんに負けちゃう人もいるわけですけれども、少なくとも人間は、ディープラーニングができるわけですから、やるかやられるかだけですね。


人間に残される仕事は、新たな課題を生み出すこと…?
 私たち人間は、文章の意味を理解した結果をアウトプットする場合もあれば、理解したところに留まる場合もあるが、AIは意味を理解しているわけではなく、統計的な手法などを用いて判断しているに過ぎないということ(・・? AIは、答えのある問題を解くことはできるが、答えのない問題については、答えを選択したり、操作したりすることはできても、答えを生み出すことができない。新たな課題を生み出すこともできないのだろう。


書く側にも責任がある…。
 『わかったつもり 読解力がつかない本当の原因(西林克彦 著)』を読むと読解力の問題は、読む側だけにあるのではなく、書く側にも責任があるような気がします。わかったつもりに起因する誤読は、読む人それぞれが持つスキーマ(あることがらに関する、私たちの中に既に存在している ひとまとまりの知識)によって、引き起こされるという話だからです。読者を想定して書く必要がありそうですね。


大人の読解力も低下している
 子どもたちだけではなく、大人の読解力も低下しているのだとしたら、文章を書く側が、分かりやすく書くしかないですね。基本中の基本ですけど、伝える側も受け取る側も、5W1Hを意識することが大切^^; 深みのある文章は、芸術になっていくのかも?


「わかったつもり」から「よりよくわかる」段階へ
 自分も「教科書が読めない子供たちさぁ~♪」と思った人は、迷わず『わかったつもり 読解力がつかない本当の原因』を手に入れてください。きちんと体系的に書かれているので、まどろっこしく感じたところもありましたが、読み終える頃には「矛盾」や「無関連」を克服し「わかったつもり」から「よりよくわかる」段階に到達できたのではないかと思います。目から鱗が落ちることは請け合いです。


AIに人を動かす知恵はある?
 35年働いてきた経験から、デール・カーネギーの本じゃないですけど、結局、仕事とは何らかの方法で『人を動かす』ことなんですよね。最終的に、モノやコトにお金を払ってくれる人のお財布を開かせること、そしてその前に、その仕事を選択し行動することを承認する人の気持ちを動かすこと……。それは、AIにできないことであり続けて欲しいと思います。


AIと人の共存
 愛知県では、市町村や民間非営利団体が結婚を希望する皆さんを支援しているそうです。詳しくはわからないのですが、上手く行かなかった事例は、AIが別のマッチングを捜し、それを更にボランティアの仲人さんがサポートするそうです。AIと人が、それぞれの特性を活かしてコラボレーションする理想の仕事かも?

「あなた」という商品を高く売る方法

「あなた」という商品を高く売る方法―キャリア戦略をマーケティングから考える (NHK出版新書 524)
「あなた」という商品を高く売る方法―キャリア戦略をマーケティングから考える (NHK出版新書 524)
NHK出版


①どんな強みを活かして、
②誰の、
③どんな悩みに、
④いかに応えるか、というのがバリュープロポジション。早速、やってみましょう!


 帯には「AIに仕事を奪われない方法」という旬なキーワードや「コンフォートゾーンから脱出せよ」という苫米地英人さん、石井 裕之さんらが提唱されているようなことなどが書かれています。さて、売れ残ったバナナのように真っ黒にならないうちに、自分を売る方法は見つかるのでしょうか(・・?


《見落としがちなのは自分を中心に考えるあまり「あなたを必要とする相手は誰か?その人に何ができるか?」を考えないこと。キャリアは、あなたを必要とする人が高く買ってくれることで決まる。狙うべきは完全独占だ「好きなことで、誰もやっていないこと」をやる。》…


 自分がやりたいこと、できることで、求めている人がいることを探し、完全独占を狙う。それは確かに針の穴のようなターゲットかもしれませんが、全く意識しないよりも、意識した方が良いに決まっている。もちろん、自分のスキルに磨きをかけて、常に競争優位性を保つことも必要だ。


 マーケティングの考え方をセルフブランディングに使うという手法は、やってみる価値がありますね。のめり込める好きなことで、他者との差別化をはかりながら、その価値を求めている人を探す。そして、その価値で完全独占を目指す!


「バリュープロポジション」とは、「相手が求めていて、自分しか提供できない価値」とのことですが、それを手に入れることができたら素晴らしいですよね。まず「自分の強み」を徹底的に考える。そして「ニーズ」がどこにあるかを考える。最後に、いかに応えるか、実践したいと思います。