- いつやるか? 今でしょ! (宝島SUGOI文庫)
- 宝島社
- 2014-05-08
- 本
何度も出てくる言葉は「謙虚」と「素直」.上にいる相手の強さと
自分の愚かさを知り、教えていただこうという謙虚な気持ちになれること。
ビリギャルのさやかさんではないが、スポンジが水を吸うように
相手の言葉を信じて吸収すること。
林先生にもピンチはありました。でも林先生はピンチの時にも
腐ることなく、チャンスがくることを信じて力を蓄えていました。
だから東進ハイスクールのCMをきっかけに「いつやるか?今でしょ!」
という言葉が流行し、テレビ出演、本の執筆の仕事がめぐってきても、
しっかり掴むことができたのだと思います。
1年ぶりに再読することによって改めて気がついたことがありました…
それは林先生の視座が常に相手側にあるということ…
自分を客観的に見つめるメタ認知とも違って、
相手の感情を通して世界を見ようとしていること…
これはある意味、相手の立場になって考えることを極めるということで、
究極のおもてなしに繋がる姿勢なのだと思います。
自分の好みや考えを押し付けるのではなく、相手の好みや考えを察し
気持ちの良いツボを刺激することによって心の扉を自ら開かせるのです。
まさにイソップ童話の日差しで旅人の上着を脱がせる太陽のようです。