- コミュニケーション力 (岩波新書)
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斎藤先生らしく「コミュニケーションとはなにか」という定義づけから、
その基盤、技法と話が拡がりながら収束して行く流れが分かりやすい。
その中でも私にとって新鮮だったのは、
「会話は一対一ではなく多対多」という項であった。
「結婚というのは、生活習慣と生活習慣の戦いや妥協の場となる。
ちょっとした癖が気になったりするが、相手の中には別の人間が幾人も
入り込んでおり、その土地の歴史で積み重ねられた慣習的な行動の束が、
身体の奥深くに、知らぬうちに入り込んでいるのだとわかることで、
相手に対する理解が深まる。」という話だった。