ブッダに学び、解脱を目指す。

「ディフェンスラインを上げろ!」というタイトルから、「ブッダに学び、解脱を目指す。」というタイトルに変更しました。私の関心が、仕事から人生へと変わったからです。とは言っても、このブログのテーマは、仏教ではありません。自分が幸せになるために、他の人たちにも幸せになっていただくために、釈尊に始まる仏教の智慧、哲学のアプローチ、心理学の知識を学び、活用していきたいと思います。

スノーグース

スノーグース (新潮文庫)
スノーグース (新潮文庫)
新潮社

・私たちが悔いのない人生を生きるためのヒントが、この薄い文庫の中に凝縮されています。それは、ビジョンを持つこと、ミッションを持つこと、そして、それを果たすために生き抜くことなのだと・・・


 ポール・ギャリコは、1941年に発表した「スノーグース」で一躍有名になったそうです。この文庫には、その「スノーグース」に加え「小さな奇跡」「ルドミーラ」が収録されています。


 どの作品も、短い作品ですが、背景の設定は十分です。誰もが感情移入して、主人公たちが、自分自身に与えられた運命の中で、自分自身が決めた使命を果たそうと、勇気を持って生き抜く姿に心打たれることでしょう。そして、自分だったらどうするか考えさせられることでしょう。


 そうです。私たちが悔いのない人生を生きるためのヒントが、この薄い文庫の中に凝縮されています。それは、ビジョンを持つこと、ミッションを持つこと、そして、それを果たすために生き抜くことなのだと・・・


 私は、『ジェニィ』という小説で、ポール・ギャリコに出会いました。その頃、小説が面白くないと感じていたところでした。だって、一人の人間の頭の中にあることをどんなに展開したとしても、それが、それほど面白いはずがないと思い込んでいたからです。


 ボール・ギャリコが紡ぐ物語が美しく悲しいのは、私たちに真摯に生きることの美しさと報われなさを感じさせるからなのだと思います。どんなに意気揚々と振舞ったとしても、それは決して美しくないし誰かのためになるわけではない。でも、誰の眼も気にすることなく、自分が信じることに立ち向かう時、たとえ誰の眼に触れなくても、その生は輝き、使いつくされるのだとです……。

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