ブッダに学び、解脱を目指す。

「ディフェンスラインを上げろ!」というタイトルから、「ブッダに学び、解脱を目指す。」というタイトルに変更しました。私の関心が、仕事から人生へと変わったからです。とは言っても、このブログのテーマは、仏教ではありません。自分が幸せになるために、他の人たちにも幸せになっていただくために、釈尊に始まる仏教の智慧、哲学のアプローチ、心理学の知識を学び、活用していきたいと思います。

仏教は心の科学


 やっかいな問題のほとんどは自分と他人を比べることから生まれる苦しみです。幸福が消えてしまうのです。だから仏教は他人と比べることをやめて、心を混乱させずに、落ち着いて行動することを推薦しているのです。

 お釈迦さまは「一切は苦(ドゥッカ)である」と発見なさいました。快楽を得ようと努力しても、結局、残るのは「もっと欲しい」という気持ち、不満だけです。そういうわけで、お釈迦さまは、「欲望が消えた状態は幸福だ」と言うのです。~

 だから、欲望を追求しても幸せは続かない、それはムダな努力で、むしろ欲望を消すことが幸せになる最短距離だ、と言われても簡単には納得できないし、むしろ納得したくない、という人の方が多いでしょう。でも、欲しいものを少しだけ遠ざけてみると、それが無くても困らないし、不幸でもないことが分かります。

 心の働きは、コントロールできる意識的なものと、どうにも手に負えない、手の施しようのない無意識のものがあります。コントロールできる意識の働きを、自分の幸福の方に管理しておけば、それで人間は幸福になれます。ヴィバッサーナー瞑想は、コントロールできることを頭の中で言葉で実況中継しながら、ゆっくり行うのです。
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