レイジ
裏表紙には「女子の青春小説でも定評のある著者が、今度は、二人のロック少年の苦悩と成長を描く。ほろ苦く切ない、青春ロック小説」とある。45年前ちょっとだけロック少年だったオジサンに、ほろ苦く切ない青春は蘇る(・・?
『イエスタディ』をポール・マッカートニーより上手く唄うということで、バンドに誘われたレイジだったが、コピーを続けるというワタルたちに、自分で作った曲を唄いたいという欲求が抑えられず、バンドから抜けることになった。高校に進学したレイジは多重録音を始め、大学生になった時、待望のバンドを結成する……。
それぞれの音楽を求める若者たちが出会いと別れを繰返す物語は、多少の波乱を見せながらも順調に進んでいたが、ある事件をきっかけに急展開を見せる。一度は離れてしまったメンバーの絆が決して緩くなかったことが感慨深い。
- レイジ (文春文庫)
- 文藝春秋
- 本
誉田哲也さんの作品を読むのは『武士道シックスティーン』に続いて、2冊目なのですが、誉田哲也さんの作品を読んいる皆さんの感想・レビューは、洞察が凄い!共感できる!読んで楽しい!の三拍子が揃っていてビックリです。作家が読者の理解力・文章力を育てるのかな?