幸せを追求する人が、イノベーターになれる!
自己の価値観を信じ作り出したものが、人々の生活に大変革をもたらす。
魂をぶつけられているような熱さを感じる
吉村慎吾さんにとっては、初めての著書(2014発行)であるためか、まとまりがあるとは言えないが、先に読んだ『日本流イノベーション(2017発行)』に比べ、まるで生の講演を聴いているように、魂をぶつけられているような熱さを感じた。
イノベーションは、技術革新をは違う?
イノベーションは、技術革新をは違う、とのことだが、テクノロジーの進歩がニーズを満たすシステムに繋がる瞬間を掴むことが、イノベーションを生むということは間違いない。
幸せとは、という答えのない問いに、自分の考えを示している。
この本を読んで良かったと思うこと、それは「幸せとは?」「愛とは?」「人生の目的とは?」という答えの出ない問いに、著者である吉村慎吾さんご自身の考える「人生の目的」が堂々と書かれており、それは誰もが自分の人生にあてはめられ、かつエネルギーになるものでした。今まで多くの自己啓発書を読んできたが、ここまで「人生の目的」について明確に書かれていると感じたものはありませんでした。
能力を高めてより多くの人を幸せに!
特に「より多くの人を愛し、愛されることではないか?自分の愛しているものを幸せにして、自分自身も幸せになることでではないか?能力を高めてより多くの人を幸せにして、自分もより多くの幸せを感じることじゃないか?」と読者に迫る部分は、これまで読んできたどの自己啓発書からも得られなかった納得感が得られ、本題の「イノベーションが生まれる組織の法則」を記述した部分よりも魅力的でした。
幸せを追求する人しか、イノベーターになれない!
きっと、吉村さんご自身が、幸せを追求する人であり、幸せを追求する人しか、イノベーターになれない、と思われたからではないかと、思います。幸せとは、誰かに、社会に貢献することで、自分で自分を認めることができる、そんな人生を送ることなのです。