ぼくたちに、もうモノは必要ない(その3)
・健康になれる。安全である
「人の欲望を欲望する」ということは、自分にとって過剰なことだ。
過剰なことを続ければ、体調を崩すこともあるだろう。
ストレスが大きければ、過食もするだろう。
怒りを収めるためには、甘いものが必要な時もある。
自由な時間がなければ、歩く時間すら惜しくなることもあるだろう。
・人との関係が変わる
相手を羨むことがなくなり、相手から羨望されることもなくなる。
しかしそれは、人との関係がギクシャクするということではない。
お互いに相手が持っているものに目を向けることがなくなり、
相手の本質に目を向けることができるようになる。
モノを通じた関係ではなく、心を通じた関係になる。
・今、ここを味わえる
旅行をして、良い景色を見た時は、写真を撮るのではなく、
網膜に焼き付けよう。その記憶が、変わってもかまわない。
それは、あなたの成長と共に、成長する記憶だから…
あなたは、今、ここを味わい、常に、今を味わう。
誰にとっても、過去より、そして未来より、今が大切である。
・感謝できる
感謝できる人は、感謝される。感謝されたいから、感謝するのではない。
それでは、順番が逆である。あくまで、感謝できることが先なのである。
ギフトは、相手のためだけにあるのではない。ギフトを渡す側にも
意味がある。ギフトを渡せるということは、自分の心にゆとりがある証。
その証は、自信に繋がり、モノを持たないことへの勇気が湧いてくる。