座右のゲーテ
・年をとってエネルギーが落ちてくると、懐古的になり自分の未来を愛せなくなる~より多くのことをして自分自身を更新していくことが大切だ。
まえがきより)私は、研究者として歩み始めた二十代のころ、本質的なものを求めるあまり、抽象的思考に嵌りこんでしまい、身動きがとれない状態が陥っていた。そういう精神的にどん底のとき、ゲーテの言葉が目に飛び込んできた。私は『ゲーテとの対話』に二度目に出会ったことによって、根本から発想転換することができた。「具体的でかつ本質的である」というゾーンに向けて自分のすべてを収斂させる方法を教えてくれた。自分の立ち位置が分からなくなったき、何か壁に突き当たったとき、本書を開いてほしい。何かのヒントがきっと見つかるはずだ。~
〈年をとってエネルギーが落ちてくると、懐古的になり自分の未来を愛せなくなる~より多くのことをして自分自身を更新していくことが大切だ。齋藤〉確かに自分の未来が不安になる、自分の可能性を信じられなくなるということはありますね。だからこそ〈まずは、テーマを小分けに切り分けて、それから一つ一つ絞り込んでいく、ポイントごとに全精力をつぎ込んでいく〉という姿勢が大切なのでしょうね。《年をとったら、若かったときより多くのことをしなければならぬ。人間が最後には自分自身の抄録(原文から要点を書きぬくこと)の編纂者になってしまうとは悲しいことだ。ゲーテ》
