イノベーションが最近の日本にはない。
・ソニーのウォークマンのような、イノベーションが最近の日本にはない。
ソニーのウォークマンが凄かったのは、技術的なイノベーションではなく、
ライフスタイルのイノベーションを起こしたことです。
音楽を携帯する(中には語学を携帯している人もいるかもしれませんが)
というコンセプトが新しかったのです。
最近の日本にも、技術的なイノベーションは、起こっているのだと思います。
でも、音楽をインターネットで販売する、という仕組や、タッチパネルを
使う、携帯できるPC、というコンセプトは、アップルに先を越され、
パクリ路線を走らざるを得なくなりました。
日本人は、カイゼンが得意です。カイゼンという言葉は、訳されることなく、
そのままの音で、世界に浸透しました。でも、確かに、日本人という民族は、
変革や改革という言葉が意味することは、本来、苦手かもしれません。
それは、組織の構造にもあるかもしれません。マネジメントに長けた人が
実権を握り、世の中の潮流や若者の分化などに敏感な人は、オペレーターに
甘んじる。そのような人事制度の中で、瑞々しいアイディアは、押しつぶされ
消えて行く運命にあるのかもしれません。