「わかる」「気づく」とはどういうことか
“わかる”ということは、知るということではなく、自分の理屈で
腑に落とすということ。また、わかるためには、空間と時間の
把握が必要みたいです。
2013に一度読んだ「わかる」とはどういうことか、を
再読して、とても「わかる」ということがわかったので、
山鳥重先生の著書が読みたく、なりました。
心は、脳の活動の一つであることは、
疑いの余地のない事実なのでしょうけれども、
心は、意思でコントロールできないほどに暴走することもある。
いったいなぜなんだろう。
私たちは、相手も同じモノを同じように見ていたり、
聞いていたりすると思い込んでいますが、
実は、微妙に違うのかもしれませんね。
- 脳からみた心 (角川ソフィア文庫)
- 角川学芸出版
- 2013-06-21
- 本
ヒトは、言葉を発したり聞いたりできるだけではなく、
書いたり読んだりできる。言葉をイメージに変換して
伝えたり受け取ったりすることで、共感することさえできる。
装丁が、前の講談社現代新書のデザインですね。
今でも再版されているのかな?「わかる」とはどういうことか、が、
わかりやすかったので、ぜひ、これも読みたいのですが...
私たち人類は、言葉を獲得したことによって、過去や未来に
思いを馳せることができたり、自分を客観的に見ることも
できたりする。そして死を恐れることすらできるのです。
コミュニケーションを円滑にするために、言葉が持つ定義を共有することが特に大切だと思います。読者とのコミュニケーションを軽視している本は、一般的ではない定義が曖昧な言葉を駆使します。コミュニケーションを重視している本は、誰もが共通の認識を持っている平易な言葉を使うか、定義を明記しています。私は、この違いを質の違いだと判断しています。