無思想の発見
- 無思想の発見 (ちくま新書)
- 筑摩書房
- 本
<思想は隠せない> 出力は行動だから、これは外部的に観察できる。
ゆえにその人にとっての現実は、多くの場合、観察可能である。
つまり客観性を持つ。たいていの場合には、「やることを見ていりゃ、
何を考えているのかわかる」。
皆さんは、ジョハリの窓をご存じだろうか?
自分自身が知っていて、周囲の人が知っている自分=明るい窓
自分自身が知っていて、周囲の人が知らない自分=隠された窓
自分自身が知らなくて、周囲の人が知っている自分=盲目の窓
自分自身が知らなくて、周囲の人が知らない自分=未知の窓
自分自身が知っている自分は良いとして、問題は自分が知らない自分である。
ここに、自分も意識していない自分の思想が現れてしまうということである。
養老孟司さんの本は、いつでも知らない世界に連れて行ってくれる。
新しい視点を提示して、本を読んでいる自分自身の内面の見え方すら
違って見えてしまう。この本も、自分自身が知らない自分に出会う
勇気がある人におススメしたい一冊である。
上手く行けば、自分の将来に希望が持てる可能性がある。