タカイ×タカイ
- タカイ×タカイ CRUCIFIXION (講談社文庫)
- 講談社
- 2012-03-15
- 本
『タカイ×タカイ』は、Xシリーズのスリリングさに、森先生らしい
トリックを加えたスキのない作品で「最後をエレガントに成長した
萌絵が締める」というゴージャスな展開です。
森先生の作品としては、読みやすい(・・? Xシリーズですが、
今回は森先生らしさも加わって更に面白かったかも♪
まさか、そんな、仕掛けだったとは…久しぶりにトリックが明かされた
『タカイ×タカイ』でした。森先生これからも、Howについては、
明確にしてくださいね!
物語の中では飲み物を残す萌絵ですが、読者はフルコースを
デセールまで楽しんだ満足感と後味の良さが得られます。
メインキャラであるはずの、鷹知、小川、真鍋も、凡人?らしい
可愛らしさがあり、中々いいを味出していますが、今の萌絵に
太刀打ちできるのは、もはや犀川先生か四季だけなのではないか?
という感じです。ところで、森先生は、Xシリーズで何をしたかったの?
皆さんのご感想・レビューを拝見することで、増々深まる謎の数々…
鷲津伸輔は、幻惑の彼か!?再読必須!?
続編である『ムカシ×ムカシ』と『サイタ×サイタ』は、まだまだ、
講談社ノベルスじゃないと読めないみたいですね…それでは、
先ず『レタスフライ』を読んで、次に『キウイγは時計仕掛け』を読んで、
更に『スカイ・クロラ』を読みましょう~
後回しになっていた『レタス・フライ』の第一話「ラジオの
似合う夜」が素敵過ぎて、『タカイ×タカイ』が霞んでしまいました。
これから森先生の作品を読まれる皆さまは、刊行順に
先ず、2006/1:ノベルス、2009/3:文庫として刊行された『レタス・フライ』を、
2007/5:ノベルス、2010/9/15:文庫として刊行された『イナイ×イナイ』の前に
読み、小川令子の過去を知ることで、Xシリーズをより楽しんでくださいね。