孤独の価値とコミュニケーション力
齋藤孝先生は、著書『コミュニケーション力』の中で、
「コミュニケーションとは、意味や感情をやりとりする行為」と定義されています。
そして「感情的にも共感できる部分を増やし、少々の行き違いがあってもそれを
修復できるだけの信頼関係を築いておくべき」と仰っています。
私は、森博嗣先生が『孤独の価値』の中で書かれているように、
「他人が押し付けてくる価値観に惑わされず、孤独を楽しみ、自分の価値観で
行動したい」と思っていたので、積極的に他人と感情的に共感できる部分を
増やそうなどとは、思ったこともありませんでした。
しかしながら、海外など特殊な状況下で自由な時間を与えられると、そうも
行きません。そこでは、比較的共感できる他人と時間を過ごすということも
必要になるのです。積み重ねられ、相手の体の奥深くに、知らぬうちに入り
込んでいる慣習的行動の束への理解を深めておくことが必要なのです。
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