ブッダに学び、解脱を目指す。

「ディフェンスラインを上げろ!」というタイトルから、「ブッダに学び、解脱を目指す。」というタイトルに変更しました。私の関心が、仕事から人生へと変わったからです。とは言っても、このブログのテーマは、仏教ではありません。自分が幸せになるために、他の人たちにも幸せになっていただくために、釈尊に始まる仏教の智慧、哲学のアプローチ、心理学の知識を学び、活用していきたいと思います。

思考脳力のつくり方 仕事と人生を革新する四つの思考法


・現代とは、絶対的な行動規範のない現代社会の中で、皆が合意して、皆の納得できるルールを作っていくしかない時代だということだ。

 現代とは、本質的に普遍的なものは何もないことが明らかになった時代であるにもかからわず、私たちは次々と新たな決定をするために普遍性を追求せざるを得ない。科学や論理は、仮定またはモデルに過ぎず、哲学はニヒリズムに陥らざるを得ないことが自明であるにもかかわらず、相変わらず私たち人間は、それに飽き足らず、真理を追究したいという衝動に駆られる存在である。絶対的な行動規範のない現代社会の中で、皆が合意して、皆の納得できるルールを作っていくしかない時代だということだ。

 科学や論理、哲学や宗教を道具として真理を追究するのは構わないが、信じる人を利用するための道具にしてはいけない。真理を追究したいという欲求は、ニヒリズムに陥らざるを得ない事実に抗うための逃避なのだ。科学や論理、哲学や宗教を道具にしないためには、信じる側が客観的な試練を持つことが必要である。そして客観的な視点を得る唯一の方法は教育であるが、かつての日本のように政府が国民を利用しようとしている場合には、その教育すらも、社会を迷走させる。

錯覚する脳: 「おいしい」も「痛い」も幻想だった


 意識は行為の主体ではない。行為の主体は、無意識の小人たちの自律分散演算の側にあり、意識の側にはない。意識は行動の主体というよりも、無意識下の結果を受動的に受け取って、それが我であるかのように勘違いしているイリュージョンだと考えた方が合理的であって、あらゆる知見のつじつまが合うということを、論理としてせつめいしているのだ。

 価値とは、人間が勝手に作りあげた概念に過ぎない。人の命は、本来ある普遍的な属性として尊いわけではない、現在からほんの少し時代をさかのぼれば、命が粗末にされていた時代だったのだ。絶対的な価値などない。尊いかどうかは、人が決めるものに過ぎない。文化的文脈にしたがって、その社会がその社会の価値やルールを共有すべきなのだ。

路地裏の資本主義


 資本主義生産様式では、日本に起きている問題の拡大が加速することはあっても、収束することはありません。もはや、各国単位の問題ではないので、政策で抑え込むことは不可能なのではないかと思われるのです。


>『路地裏の資本主義』は、わたしたちが今生きている、資本主義生産様式の世界を、肌身に感じるやり方で理解したいという思いから名付けられたもの……成熟した資本主義国家の常として、市場が飽和し、人口が減少し、自然過程としての経済成長が望めなくなった今……経済が停滞してから生まれてきた若い人たちの中から、生き延びるための共生へと向かう人たちが現れてきています。シェアハウスという共有空間で暮らす、NPOを働き場所として選ぶ、あるいは地方で生きるという選択も志向され始めています。足下に定常経済は見出せるはずです……。


以上は、この本の「はじめに」から終章にかけての大まかな流れを捉えるために、抽出した言葉です。「マルクスは、資本主義生産様式というものは歴史の必然によって内部矛盾を拡大し続け、ついには自然崩壊するだろうという予見をしたのです。」とのことですが、著者の平川克美さんは、マルクスの予言通りになりつつあると感じているようです。それは、なぜなのか考えてみましょう。


「この十年間の間(第一刷発行2014年9月)の日本に起きているのは、雇用の不安定化であり、格差の確実な拡大であり、中小企業の倒産であり、地方の過疎化であり、高齢者の急激な増加など、数え上げればきりがありません。」資本主義生産様式では、このような問題の拡大が加速することはあっても、収束することはありません。もはや、各国単位の問題ではないので、政策で抑え込むことは不可能なのではないかと思われるのです。

僕がアップルで学んだこと

僕がアップルで学んだこと 環境を整えれば人が変わる、組織が変わる (アスキー新書)
僕がアップルで学んだこと 環境を整えれば人が変わる、組織が変わる (アスキー新書)
アスキー・メディアワークス

はじめに及び本文より・・・
 私がアップルで学んだいちばん大切なことは、「環境を変えれば人も変わる」という事実です。スティーブ・ジョブズの偉大さというのは、「環境」を創ったことでしょう。復帰したスティーブは、「Think Different.」(異なった考えをしよう)というキャンペーンを大々的に打ち出しました。


 優れた製品やサービスを開発するためには、上流の工程にフォーカスする必要があります。売れる製品やサービスを創るうえで最も集中するべきところは、まず顧客側のメリットを簡素に明快な製品コンセプトとして定義することと、そのコンセプトを満たす「これ以外はあり得ない」というような優れたデザインを生みだし、それを崩さず製品化にたどり着くことです。

「わからない」という方法

「わからない」という方法 (集英社新書)
「わからない」という方法 (集英社新書)
集英社

・生徒が、初めにマスターするのは、教師という「他人のやり方」なのである。それが「基本のマスター」であって、学ぶ側の人間は「他人のやり方」を、自分の特性に見合ったものとして変えて行かなければならない。


 「自分とは違う他人のやり方から自分に見合った個性的なものへの転換」なのである。「学ぶ」とは、教える側の持つ「生き方」の強制なのである。「その生き方がいやだ」と思わせてしまったら、その教育は崩壊する。ただそれだけのことである。


 橋本治さんが、この『「わからない」という方法』の中で書いている「教育が崩壊する」理由を理解していない教師も少なくないのではないだろうか?教師自身が、自分の生きざまを生徒に見せつけ「そういう生き方も良いよね」と思わせることができなければ、誰がその教師の指導を真に受けるだろう?


 私を導いてくれた先生方は、誰もが自分の生き方や教師であることに誇りを持っていた。だから、生徒を導くことができたのであろう。


学ぶ側は、手っ取り早くノウハウだけを学びたい。


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