ブッダに学び、解脱を目指す。

「ディフェンスラインを上げろ!」というタイトルから、「ブッダに学び、解脱を目指す。」というタイトルに変更しました。私の関心が、仕事から人生へと変わったからです。とは言っても、このブログのテーマは、仏教ではありません。自分が幸せになるために、他の人たちにも幸せになっていただくために、釈尊に始まる仏教の智慧、哲学のアプローチ、心理学の知識を学び、活用していきたいと思います。

稲盛和夫の実学―経営と会計


・経営者は先代から引き継いだ事業を存続させなければならない。存続させるということは、今までの事業を単純に続けることだろうか、それとも新たなチャレンジを始めることだろうか?

 トップから、「売上・利益何億円」という目標設定を聞くたびに、私は、この会社の経営哲学は、何なのだろう?と疑問が湧く。経営者に要求されることは厳しいのだという状況はわかるが、金額だけの目標を社員に課すということには疑問を感じざるを得ない。

 製造販売業なのだから、その時代の社会情勢に適応した商品開発の目的を明確にし、どのように事業を展開させ、その結果として得られる売上・利益は何億円を目標をしましょう。という話を聞きたいのは、私だけだろうか?

 売上・利益が上がれば、その手段は何でもいいのだろうか?今までの仕事を継続的に、できることをやっていればいいのだろうか?それとも、新しいことやりたいことに挑戦することが望まれているのだろうか?クールに分析し、クールに判断すればいいのだろうか?それとも、エモーショナルにチャレンジすることがもとめられているのだろうか?社員は、そんな経営者の葛藤を共有したいと思っているのではないだろうか?

ザ・プロフィット 利益はどのようにして生まれるのか


 自分が所属している組織が、どのような仕組みで利益を生んでいるのか?この本で紹介されているモデルに照らし合わせて考えてみると良いかもしれません。そして、もし、どれかのパターンに当てはまるようだったら、ムダを取り除きながら、現在の事業を展望を見据えたうえで、新しい潮流に乗る準備を始めた方が良いかもしれません。

 いずれにしても、何らかの強みを見つけられない企業の存続は難しいと感じました。また、過去の成功体験にしがみついている経営者の存続も難しいと思います。急激に進歩する技術、激しく移り変わる国際情勢、揺れ動く政治、不確定な要素は様々ですが、それらを敏感に感じ、ついて行くだけではなく、自ら潮流を創り出せるようになりたいものですね。

スピード整理術 頭のいい捨て方


 捨てること、片づけることで、私たちの決断力が鍛えられ、それが私たちの 生き方に反映され、延いては一人の人間として成功に繋がる。

 8年前に書いた感想・レビュー…「2000年刊行だが、10年経った今でも通用する普遍の整理術が詰まっている。捨てること、片づけることで、私たちの決断力が鍛えられ、それが私たちの 生き方に反映され、延いては一人の人間として成功に繋がることを示していいる。

 モノを整理することによって、あなたの頭の中が整理され、目の前のものを片づけることは、頭の中を片づける作業。また、ものを捨てることで、あなたの中にエネルギーとスピードが生まれ。ものを捨てた時、その反動で大きなエネルギーが湧いて来る。ジャマなものがなくなって、いつでも必要なものがすぐに見つかる。」

 ものを捨てられないということは、自分が継続的に成長してゆくことができないという不安があるということ…自分が継続的に成長してゆけると思っていれば、持っているものよりも、もっと良い物を手に入れられると思えるはずだから…

 あれ?近藤麻理恵さんの『人生がときめく片づけの魔法』に書いてあるようなことを抽出している(・・?

トヨタ式世界を制した問題解決力


・身の回りの小さな改善の積み重ねが大切。目的達成のためには、たくさんある手段、手法から、状況に合わせてベストの選択をすることが必要。部分最適にとらわれず、会社や組織全体の全体最適を見ることだ。

 著者の若松義人さんは、'37年生まれ。トヨタに入社後、生産、原価、購買で、大野耐一(たいいち)氏のもとトヨタ生産方式の実践、改善、普及に努めた。

 この本が発行されたのは、'07年なので、'08年にリーマン・ブラザーズが破綻する前であすが、厳しい状況に追い込まれてしまった現在の日本を予見し、予め問題の解決策を提示しているようです。

 若松さんは
「身の回りの小さな改善の積み重ねが大切。目的達成のためには、たくさんある手段、手法から、状況に合わせてベストの選択をすることが必要。部分最適にとらわれず、会社や組織全体の全体最適を見ることだ。原因を究明する際に『なぜ』を五回繰り返すことで真因を追究して二度と同じトラブルが起きないように改善するのが人間であり、それを『仕事』と呼ぶ」などの指標を示してくださっています。

 常に「なぜ」を五回繰り返し、最終的な目的を意識することで、目の前の問題を発見する力、解決する力も自然に備わってくるはずです。

脳に悪い7つの習慣


 林 成之 先生の著書を『<勝負脳>の鍛え方』『ビジネス<勝負脳>』と2冊、読みました。脳に悪い7つの習慣は、3冊目です。内容は以前紹介した2冊の集大成的な部分もあるので、どれか一冊という方は、この本を読むと良いでしょう。この本は、教師(教え子の成績が伸び悩んでいる時)や管理職(部下の育成や、チームワークの問題で悩んでいる時)の皆さんに読んでほしいです。

 脳が求めるのは「世のなかに貢献しながら安定して生きる」ことなのです。私は「貢献心」を、脳の二次的な本能であると考え、これを磨き、高めることが、脳の力を発揮するベースになると思っています。

 また「貢献心」を磨くことは、実は脳の自己報酬神経群の機能と密接にかかわります。「他者の役にたちたい」「社会に貢献できるのは、自分にとってすばらしいことだ」と思うことは、脳が思考する力も高めるのです。

 うれしさを表して思い切りほめることは、相手の「仲間になりたい」「人の役に立ちたい、貢献したい」という本能に働きかけること、「相手が喜んでくれている」ことが非常に大切なポイントになっている。「結果を出すことで誰かを喜ばせられる」と感じることが、脳のパフォーマンスを引きあげます。120113