ブッダに学び、解脱を目指す。

「ディフェンスラインを上げろ!」というタイトルから、「ブッダに学び、解脱を目指す。」というタイトルに変更しました。私の関心が、仕事から人生へと変わったからです。とは言っても、このブログのテーマは、仏教ではありません。自分が幸せになるために、他の人たちにも幸せになっていただくために、釈尊に始まる仏教の智慧、哲学のアプローチ、心理学の知識を学び、活用していきたいと思います。

成功へのマスターキー

成功へのマスターキー (フォーエバー選書)
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ソフトバンククリエイティブ
ナポレオンヒル

・私たちは、プラスアルファの努力を惜しんではならない。それは報酬に繋がるだけではなく、自分自身の成長に直結するからだ。そして、私たち自身が掴んだ知識や知恵、経験は、大きな財産になる。


 アンドリュー・カーネギーは、管理職の昇進を決定する時、その人がどの程度プラスアルファの努力を払う意思があるかということを試したという。部下が明確な目標を持ち、達成にために必要な準備をしているかどうかをテストしたのだ。


 私たちは、明確な目標を持ち、達成するために必要な準備をしておかなければならない。そして、目標を達成するためにプラスアルファの努力を惜しんではならない。なぜならば、それは報酬に繋がるだけではなく、自分自身の成長に直結するからだ。そして、私たち自身が掴んだ知識や知恵、経験は、誰にも奪われることが無い大きな財産になるのである。


 ナポレオン・ヒルが、アンドリュー・カーネギー自身、また、アンドリュー・カーネギーが紹介してくれた人物から学んだことは、数知れないが、最も重要なことは、プラスアルファの努力という話であろう。私たちは、ともすれば、楽をしたいがために努力を惜しむ、しかし、それによって、成果が少なくなるだけではなく、成長も少なくなるのだ。

脳の革命 成功する人間は「脳幹」が強い

脳の革命 成功する人間は「脳幹」が強い (PHP文庫)
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PHP研究所
Digital Ebook Purchas

・人間が求めているのは、他者からの承認。

人間は、生きがいを求め続ける生物である。自分が生きる意味、生きる価値を責任、自由を相手に知らせることができれば、現在を生きることの満足感、生の充実を共に見出すことができます。その生きる意味は、他者のためが一番良い、他者のために生きるのが、その人の生きる意味を一番刺激します。

 人間が求めているのは、生きがいというよりも、自分が生きる意味、つまり「他者からの承認」という話です。他者のために生きるのが「他者からの承認」につながり、その人の生きる意味を一番刺激します、ということなのだと思います。


 「生きがいは自分自身のためよりも他者のために生きる時の方が得られる」という話はよく言われることですが、それは自分が他者に対して誠実であるという意識に支えられた、他者も自分に対して誠実であると思える人だけが得られる感覚なのではないかと思います。

「心のブレーキ」の外し方

「心のブレーキ」の外し方~仕事とプライベートに効く7つの心理セラピー~
「心のブレーキ」の外し方~仕事とプライベートに効く7つの心理セラピー~
フォレスト出版

・私たちが、いくら変わろうとして努力しても、潜在意識が現状を維持しようと強いブレーキをかけているらしい。変わろうと努力しているのに、変われないあなた。自分の潜在意識に働きかける方法を学びたいですか?


 精神分析を学んだ人でなくても、自分に潜在意識があることを知っているであろう。著者の石井裕之氏は、「潜在意識はあなたを変えさせない」ようにしていると言う。私たちが、いくら変わろうとして努力しても、潜在意識が現状を維持しようと強いブレーキをかけているというのだ。


 私自身はもちろん、私の周囲にいる皆さんを観察していても、確かにそういうことはあるかもしれないと思う。今の生活に満足していないのなら、より良い人生を求めるのなら、今の生活を捨てて、新しい人生に踏みださなければならない。しかし、新しい人生が、自分自身を受け入れてくれるという保証など何処にもないのだ。だから私たちは、心のブレーキを目いっぱいかけて躊躇する。少なくとも今の生活を維持しようとする。守りは、時として衰退であることに目をそらすのだ。


 さて、変わろうと努力しているのに、変われないあなた。あなたは、この本を読んで、自分の潜在意識に働きかける方法を学びたいですか?

悩む力

悩む力 (集英社新書 444C)
悩む力 (集英社新書 444C)
集英社

・姜尚中さんの心にしみる言葉・・・ 「信じる」ということは、「何かを信じる」ということではなく、「自分を信じる」ということになると思います。言うなれば、「一人一宗教」「自分が教祖」なのです。


 姜尚中(カン サンジュン)さんは、田原 総一朗さんが司会を務める「朝まで生テレビ」などにコメンテーターとして出演している方です。他のコメンテーターが熱くなって論点がわからなくなっている状況でも、冷静に問題の本質を明確にしたり、新たな視点を提示したりする気になる存在でした。


 本書は、夏目漱石とマックス・ウェーバーをヒントに、最後まで「悩み」を手放すことなく真の強さを掴み取る生き方を提唱する。とのこと。久し振りに手ごたえのある本に出会いました。


姜尚中さんの心にしみる言葉・・・
 「信じる」ということは、「何かを信じる」ということではなく、「自分を信じる」ということになると思います。言うなれば、「一人一宗教」「自分が教祖」なのです。
 意識してようといまいと、人は信じるところのものから、ものごとの意味を供給されます。意味をつかめていないと人は生きていけません。しかし、どれにも納得できないなら、何にも頼らずに、自分の知性だけを信じて、自分自身と徹底抗戦して生きていくしかありません。


 ザックリ分けると、世の中には「何も分かっていないのに、何でも分かっているかのように振舞っているいる人」と「かなり分かっているのに、確信が持てなくて逡巡している人」がいますよね。また「哲学などをこねくり回さなくても、人間を把握している人」と「頭でしか人間を理解できない人」がいるような気がします。私は、どちらかというと、あまり分かっていないのに、分かっているかのように振る舞いがちだし、感性で人間を理解できない人なので、止むを得ず時間を浪費して、自分を理解しようとしています(^^;

バカの壁 ~ 超バカの壁 ~ 死の壁

バカの壁 (新潮新書)
バカの壁 (新潮新書)
新潮社
Digital Ebook Purchas

 教育というものは本来、自分自身が生きていることに夢を持っている教師じゃないと出来ないはず。突き詰めて言えば、「おまえたち、俺を見習え」という 話なのですから。 要するに、 自分を真似ろを言っているわけです。


 2014年8月23日(土)、一人暮らしを始めた長女が使っていた部屋を片付けていたら、私の『バカの壁』が見つかった。前から『超バカの壁』や『死の壁』などはあるのに、何故『バカの壁』だけないのだろう?と疑問に思っていたのだが、長女に拉致監禁されていたようだ。発見したことを切欠に、蛍光ペンで印をつけたところを再読し、書評を補強してみたいと思う。


 養老孟司さんの言葉で一番好きなのは「崖を一歩登って見晴らしを少しでもよくする、知ることによって世界の見方が変わる。」という件だ。崖を一歩登るというのは、今まで知らなかった知識を手に入れるということだ。そうすると、今まで持っていた知識で理解していた現象が、全く違って見えるようになる。それが見晴らしを少しでもよくする、知ることによって世界の見方が変わる。ということだ。


 崖を一歩登れば、それだけ遠くが見えるようになる。登るのは容易ではないけれども、身体を動かさないと見えない風景は確実にあるのだ。


超バカの壁 (新潮新書 (149))
超バカの壁 (新潮新書 (149))
新潮社

・自分に戻ってくるような仕事をするべきです。戻ってくるというのは学べるということです。

 仕事というのは、社会に空いた穴です。道に穴が空いていた。そのまま放っておくとみんなが転んで困るから、そこを埋めてみる。ともかく目も前の穴を埋める。それが仕事というものであって、自分に合った穴が空いているはずなんて、ふざけたことを考えるんじゃない、と言いたくなります。仕事は自分に合っていなくて当たり前です。

 この本は、最後の12章「本気の問題」が素晴らしいです。この章で、養老孟司さんは、仕事に対する考え方を話されています。私たちに指針を与えてくれるのは、「自分に戻ってくるような仕事をするべきです。戻ってくるというのは学べるということです。」という言葉でしょうか。


 どんな仕事の中にも学びはあります。どんな仕事からも学ぼうとする人が、責任を持って仕事ができる人、仕事を通じて成長ができる人、人や組織の役に立つ成果が出せる人になれるのです。


死の壁(新潮新書)
死の壁(新潮新書)
新潮社
Digital Ebook Purchas

・一瞬一瞬を精一杯楽しんで生きた方が良い。


『バカの壁』の感想では、「人生の問題に正解はない。その答えを求める行為それ自体に意味がある」と書きましたが、改めて考えると、マイケル・サンデル教授の決め台詞でした。

 実は毎日が取り返しがつかない日なのです。今日という日は明日には無くなるのだから。人生の行為は取り返しがつかない。死ほどそのことを歴然と示しているものはない。人は、何時か死ぬ。時間はとても貴重ですが、私たちは、その貴重な時間を、当たり前のように吸っている空気のように、無尽蔵にあるものかのごとく浪費している。その貴重な時間を、どのように過ごしたら有効なのかは、誰にもわからないが、一瞬一瞬を精一杯楽しんで生きた方が良い。

 私たちの多くは、最も長い時間を仕事のために費やしています。だとしたら、一瞬一瞬を精一杯楽しん生きるということは、仕事を精一杯楽しむということです。仕事が上手く行っていれば、少しは楽しめるはずです。やはり、先手必勝ですね。