20歳のときに知っておきたかったこと
- 20歳のときに知っておきたかったこと スタンフォード大学集中講義
- CCCメディアハウス
- 本
・あなたが独自の価値を創造できるのなら、あなたに肩書など必要ないでしょう。しかし、あなたに付加価値がないのなら、ゼロサム・ゲームに突入します。
いまある資源をつかって、問題を解決する独創的な方法は、つねに存在する。起業家とは、チャンスになりそうな問題を、たえず探していて、限られた資源を使う独創的な方法を見出し、問題を解決し、目標を達成する人を指します。困難だと思ったことが、じつはチャンスなのだと…
起業家とは、問題を発見するだけでなく、それを解決するのは自分だと思う人なのでしょうね。
問題は数をこなすほど、自信をもって解決できるようになります。そして、楽に解決できるようになると、問題が問題ではなくチャンスだと気づくのです。…
問題は避けて通ろうとしては駄目なんですね。問題には真っ直ぐに立ち向かわないと…問題を解決することは、問題を解決したという成果が残るだけでなく、問題を解決するスキルとして自分自身をレベルアップしてくれるわけです。
何もしないのと、何かをするという二つの選択肢を切り替えるのは、ほんの小さなスイッチですが、選択の結果は大きく違ってくる…
問題を発見した時、つねに何かをするという選択肢を選ぶことによって、大きく違う結果を掴めるようになりたいと思います。競争が好きなのと、目的達成の意欲が強いのとでは、大きな違いがあります。競争好きとは、ゼロサム・ゲームのなかで誰かの犠牲と引き換えに成功することを意味します。これに対し、目的達成の意欲が強い人は、自分自身の情熱を掻き立てて事を起こすのです。
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私たちが参加しているビジネスが、本当に独自のものであるならば、それは社会に大きく貢献し、ゼロサム・ゲームに陥ることはありません。また、独自とまで行かないでも、既存の商品やサービスに対して何らかの付加価値があるものであれば、競争相手に勝とうとするよりも、お客様に喜んでいただけるように商品価値やサービスの向上に努めるだけで業績も上がって行くはずです。しかし、商品やサービスに何の付加価値もないのなら、限られた市場を取り合うゼロサム・ゲームに突入してしまいます。
会社の中でも一緒です。あなたが独自の価値を創造できるのなら、あなたに肩書など必要ないでしょう。しかし、あなたに付加価値がないのなら、ゼロサム・ゲームに突入します。しかし、実は、ゼロサム・ゲームに勝ち続けられる会社も、個人もいないのです。