1日で学び直す哲学
・「好きな哲学者はいますか?座右の銘はありますか?哲学者のどんな名言を知っていますか?もしひとつも浮かばなかったのであれば、是非この本を読んでください!」
哲学を網羅的に記述したという本は、概ね哲学というよりも、哲学史になりがちで、知識を蓄えるための役には立ちますが、考え方を学ぶための導師としては力不足であることが多いものです。
しかし、甲田純生先生が、はじめて「哲学とは何か」という問いと正面から向き合った、と仰る本書は、長大な哲学史を新書というコンパクトな装丁にまとめながらも、エピソード記憶に残るような魅力的な話題に溢れ、それぞれ読者の中でバラバラに存在している哲学の知識を体系化し、それに基づいて哲学的思考を開始するための手掛かりになる素晴らしい本でした。
この本が単に哲学史を紹介する本と一線を画しているところは「理解と空間の密接な関係」「時間は決して流れたりしない」などに現れています。「理解」という営みは、頭の中に何らかの空間をイメージして、そこで概念を操作すること。とか、空間化してしまうと本質か損なわれるようなもの「持続」によってその本質を最もよく言い当てられる時間は、人間にとってそもそも理解することが難しいものなのです。という記述です。
因みに、私が好きな哲学者は……。哲学者じゃないかもしれないし、好きという気持ちとは違いますけど、とっても気になる人は、ラカンです。ラカンが考えていたことをもっと知りたい……
哲学を網羅的に記述したという本は、概ね哲学というよりも、哲学史になりがちで、知識を蓄えるための役には立ちますが、考え方を学ぶための導師としては力不足であることが多いものです。
しかし、甲田純生先生が、はじめて「哲学とは何か」という問いと正面から向き合った、と仰る本書は、長大な哲学史を新書というコンパクトな装丁にまとめながらも、エピソード記憶に残るような魅力的な話題に溢れ、それぞれ読者の中でバラバラに存在している哲学の知識を体系化し、それに基づいて哲学的思考を開始するための手掛かりになる素晴らしい本でした。
この本が単に哲学史を紹介する本と一線を画しているところは「理解と空間の密接な関係」「時間は決して流れたりしない」などに現れています。「理解」という営みは、頭の中に何らかの空間をイメージして、そこで概念を操作すること。とか、空間化してしまうと本質か損なわれるようなもの「持続」によってその本質を最もよく言い当てられる時間は、人間にとってそもそも理解することが難しいものなのです。という記述です。
因みに、私が好きな哲学者は……。哲学者じゃないかもしれないし、好きという気持ちとは違いますけど、とっても気になる人は、ラカンです。ラカンが考えていたことをもっと知りたい……