ブッダに学び、解脱を目指す。

「ディフェンスラインを上げろ!」というタイトルから、「ブッダに学び、解脱を目指す。」というタイトルに変更しました。私の関心が、仕事から人生へと変わったからです。とは言っても、このブログのテーマは、仏教ではありません。自分が幸せになるために、他の人たちにも幸せになっていただくために、釈尊に始まる仏教の智慧、哲学のアプローチ、心理学の知識を学び、活用していきたいと思います。

正義という名の凶器


・この本は、ある意味、もう一つの『未来の年表』かもしれません。少子高齢化がもたらす影響も大きなものですが、匿名に守られた中で客観性のない正義を振りかざす人による暴力は、社会を蝕むかもしれません。

 私は、この本についての感想・レビューを書く前に、『正義という名の凶器』という言葉を定義づけする必要を感じ、あえて「凶器になりかねない正義」と言い換えました。それを行使する人たちは、意外と古い価値観を呼び覚まされた顔のない集団なのかもしれませんね。

 凶器になりかねない正義とは、自己に対して客観的ではない特定の集団、あるいは個人的な価値観に支えられた行動原則だと思います。誤解を恐れずに言えば、何らかの原理主義とも考えられます。凶器になりかねない正義とは、そのような価値観を持つ特定の集団や個人によって行使されます。

 インターネット社会においては、そのような行為が仮面を被った状態で行われ、そこに"はやしたてる観衆"や"傍観者"も加わって拍車がかかりやすくなります。"観衆"の調査能力は驚くべきもので、加害者のプライベートは暴かれ、家族も連帯責任を負わされます。

 この本は、ある意味、もう一つの『未来の年表』と言えるのではないでしょうか?少子高齢化による人口減少がもたらす影響も大きなものですが、匿名に守られた中で客観性のない正義を振りかざす人による暴力は、社会を蝕むかもしれません。

 この本は、積読になっていたのですが、2018年から2019年への移り変りの中で手に取ったということに運命を感じるような内容でした。2ヵ月に渡って仏教について学んでいなければ、素直に受け止められないような、衝撃がありました。
×

非ログインユーザーとして返信する