ポジティブの教科書(その2)
言い尽くされているように感じることを、平易な言葉で書いている本ですが、だからこそ、意外に「何のために?」と自問自答すると明確にならなかったりすることがありますよね。また、その目的に向かう時に奨められている考え方や心構えも、何故それが功を奏すのか、繋がりを見つけにくいことも事実です。
ただ、一つ言えることは、自分のために何かをすることよりも、実は、誰かのために何かができることが幸せに繋がるのかもしれない、ということでした。
私たちは何か行動する時に、何らかの見返りを期待してしまいがちですけれども、むしろ何か誰かの役に立つことができることが、生きる喜びという最高の報酬なんですよね。
仏教では、相手に優しい言葉をかけること、良い表情でいることが大切だとされますが、何か上手く行かないことがあるときは、相手を責めても自分が責められても、状況は悪くなるばかりですよね。そんな時こそ、美人もハンサムも、そうでもない人も、表情だけは明るくしてみましょうね。
世間が定義する幸せとは何だろう?それを目標設定して目指すことはできるのかもしれませんけど、それは、しょせん他者の欲望を模倣することにすぎないのではないでしょうか?それよりも自分にとっての幸せって何だろう?と考えると、それは理屈ではなく心で感じるものなのではないかな。頭で考えずに心で感じましょう。
時々、おせっかいだなぁ~と思ってしまうほど、親切な人がいます。過不足のない親切をさりげなくしてくれる人がいます。頼んだことを、あれこれ理由をつけて断る人がいます。いろんな人がいるけど、自分だったらできないなぁ~と思うような見返りを求めない親切に出会うと、思わず感謝してしまいます。そんな親切に出会うと、思わず「ありがとう」と言って、笑顔になってしまいます。