ブッダに学び、解脱を目指す。

「ディフェンスラインを上げろ!」というタイトルから、「ブッダに学び、解脱を目指す。」というタイトルに変更しました。私の関心が、仕事から人生へと変わったからです。とは言っても、このブログのテーマは、仏教ではありません。自分が幸せになるために、他の人たちにも幸せになっていただくために、釈尊に始まる仏教の智慧、哲学のアプローチ、心理学の知識を学び、活用していきたいと思います。

3月の読書メーター

2019年 3月の読書メーター 読んだ本の数:11 読んだページ数:2865
読んだ本の数は、11冊でしたが、全て何らかの形で仏教に関係する書籍でした。
素人が普通の書店やBOOKOFFで手に入れられる本としては、それなりに
集まってきたような気もします。しかしながら、ここから先は、学びだけでは
到達できない世界が拡がっていて、本当に何らかの修行が必要な感じです。


仏教 第2版 (岩波新書)仏教 第2版 (岩波新書)感想
渡辺昭宏先生(~1977)による『仏教』は1956年に刊行された。この第二版も第一刷が発行されたのは1974年と古いが、元々「専門学者の批判に耐え得る水準を保ち、学問的に責任を持てることしか書かない」という志のもと「原典の存在するものは、すべて第一資料から直接翻訳し、原典がないものについては、漢訳およびチベット語訳の両方を読んでから訳した」というものを、その後、主としてヨーロッパで著しく進歩した新しい研究に応じて、新しい構想をもとに起稿した、というだけあって、私にとっては、新しい発見が多く理解が深まった。
読了日:03月31日 著者:渡辺 照宏


梅原猛、日本仏教をゆく (朝日文庫)梅原猛、日本仏教をゆく (朝日文庫)感想
週刊朝日百科「仏教を歩く(2003-2004)に掲載された「梅原猛の新「授業・仏教」として掲載されたもので、仏教の伝来・神と仏の融合・仏教の革命・仏教の芸術・禅の展開・近代の仏教者、という構成で、それぞれに携わった高僧の話が、興味深いエピソードとともに綴られています。もちろん、単独で読んでも面白いのですが、他の仏教関係の本を読んでいて「この僧は、どんな人?その時の歴史的背景は?」となった際に、辞書的にも使える保存版です。『梅原猛の授業 仏教』と併読すると、理解が深まると思います。因みに私は、そうしてます。
読了日:03月21日 著者:梅原 猛


仏教入門 (岩波ジュニア新書)仏教入門 (岩波ジュニア新書)感想
岩波新書版の『仏教入門』が、インドにおける仏教史を中心に据えているのに対し、岩波ジュニア新書版の『仏教入門』は(もちろん仏教の芽生えから伝来についても解説していますが)、どちらかというと日本における仏教史と人物が主題となっています。これまでに読んだ仏教の本には載っていないエピソード「鑑真、失明の真相?など」も多く、興味深い内容ですし、仏教の開祖である釈尊の生涯はもちろん、仏教の進化?や伝来に携わった先人の生きざまも、現代に生きる私たちの指針になる内容ですので、先入観を持たずに読んでみることをお薦めします。
読了日:03月21日 著者:松尾 剛次


“ありのまま“ありのまま"の自分に気づく (角川SSC新書)感想
今よりもっと〇△×になりたいという欲求こそ、苦しみの原因。いかなる喜びも確実なよりどころにはならない。諸行無常を体得するために、どんな思いが生じても、永続する実態など持たない空虚なものにすぎないと執着を離れる……。小池龍之介さんは、渇愛ということばを使われる。たとえ一つの欲が満たされたとしても、その快に慣れると、もっと強い刺激を求めるようになる。拡大する欲望は永遠に満たされることがないこをとを知り、執着を捨てない限り、永遠に平静を得ることはできないのです。
読了日:03月17日 著者:小池 龍之介


仏教入門 (岩波新書)仏教入門 (岩波新書)感想
読んでいる最中に感じたことは、流石?岩波文庫という難しさ。意味や定義が分からない言葉が次から次へと出てきて辞書が欲しい感じ。仏教2500年の歴史に新書一冊で入門しようなんて、無謀なんだなぁ~と改めて思い知った。よく、知るということは分けること、と言われるが、この本は、第一部 インド仏教史(初期、中期、後期)。第二部 インド仏教の思想史(初期、部派、初期大乗、中期・後期大乗)。第三部 各地の仏教(南伝・北伝)、と分けることによって、読者の頭の中で仏教を体系化できるような工夫が試みられている。
読了日:03月16日 著者:三枝 充悳


「般若心経」を読む (講談社現代新書)「般若心経」を読む (講談社現代新書)感想
紀野一義先生は、冒頭の「般若心経賛歌ーまえがきにかえて」の中で「この本の第一章に私はかなりのスペースを割いて翻訳者 玄奘(げんじょう/西遊記のモデルである唐の玄奘三蔵/629年にインドに赴き、645年に長安に帰ってきた)の一生について語った」と書いていらっしゃいますが、私は、この本で初めて玄奘の功績というか、過酷な状況を乗り越えて任務を果たした生涯に触れ、紀野先生が、それを知った時に(おそらく)そうだったように、感動するとともに、玄奘という人物に、生き方の指針を発見し、強く尊敬の念を抱きました。
読了日:03月16日 著者:紀野 一義


戒名は、自分で決める (幻冬舎新書)戒名は、自分で決める (幻冬舎新書)感想
戒名って何だ?何故そんなに高額な布施を求められるのか?中には、身近な人が亡くなった時、葬儀に伴う諸事について急いで判断しなければならなくなり、僧侶や親戚に言われるがままになってしまう人も少なくないのではないでしょうか?私も、そんな一人でしたが、父が先祖から引き継いだ墓地を永代供養してもらっていたおかげで、慣習に振り回されない選択をすることができました。必要のないプライドを捨て、後ろめたい気持ちにならないように、大切な資金を有効に使う、そのために必要なのは、何よりも自分の考えを支える知識なのだと思います。
読了日:03月11日 著者:島田 裕巳


原始仏典 (ちくま学芸文庫)原始仏典 (ちくま学芸文庫)感想
人生の指針を得るために、仏教の経典の重要な教えだけでも知りたい、というわがままな読者の希望をかなえるために、先年行った講義や対談を中心に総合して歴史的、また体系的にまとめてみたという原始仏典は、とても贅沢な一冊!しかし、Ⅰ釈尊の生涯はともかく、仏典を平易な現代語に訳してくださったⅡ人生の指針の方は、必ずしも読みやすいとは言えず、それこそ釈尊の教えを人生の指針にしたいとすがる熱心さが求められるような気がしました。先に読み終えた『仏典のことば』と重複するところもありますが、併せて読むと理解が深まると思います。
読了日:03月10日 著者:中村 元


仏典のことば―現代に呼びかける知慧 (岩波現代文庫)仏典のことば―現代に呼びかける知慧 (岩波現代文庫)感想
「永い年月にわたって仏教の研究に打ち込んできた人間として、なにか後世に言いのこしたことがありはしないか、」と問われたからでしょうか、常に仏典について客観的な分析をされてこられた中村元先生らしくないと思うほど、ご自身のお考えを明確に述べていらっしゃいます。もちろんそれは、研究成果について自説を語るということではなく、仏教の教えを、現代社会が抱える問題を解決するために活かすとしたら、という視点です。誰もが、いずれは自分も死ぬのだと事実を直視した時に、慈悲の心が芽生え争いがなくなるのではないか、という期待です。
読了日:03月10日 著者:中村 元


本当の仏教を学ぶ一日講座 ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか (NHK出版新書)本当の仏教を学ぶ一日講座 ゴータマは、いかにしてブッダとなったのか (NHK出版新書)感想
佐々木閑さんは冒頭「まずは、仏教が生まれる前のインドがどのような状況であったかを知っていただいて、お釈迦様はなぜその時に仏教をつくらなければいけないと考えたのか、それを理解していただかなければなりません」と書いています。そう考えると、釈尊は決して自分の苦を乗越えるためではなく、社会から苦を無くしたいと思って出家されたのかもしれません。釈迦族が滅ぼされる時も決して闘おうとはせず、自ら到達した諸行無常の境地を貫いた釈尊にも、強い怒りや深い悲しみに襲われることがあったと思います。いまという時代に蘇って欲しい。
読了日:03月03日 著者:佐々木 閑


平常心のレッスン (朝日新書)平常心のレッスン (朝日新書)感想
>真面目で責任感が強い人ほどうつ状態に陥りやすい「自分はここまでできるはずだ」という過剰なプライドのなせる業だととらえることもできます。プライドの高さが「現実にはできない自分」を許してくれず、心が自分自身を罰してヨレヨレになってしまうのです……。私は、ビジネス書を読みあさり手段を学びながらも、その本質を理解することができていなかったし、実践が伴わなかったので、成果に繋げることが出来ませんでした。きっと実力の伴わないプライドの高さが、苛立ちとなって表面に現れ、周囲の人に不快感を与えていたのかもしれませんね。
読了日:03月03日 著者:小池龍之介

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