ブッダに学び、解脱を目指す。

「ディフェンスラインを上げろ!」というタイトルから、「ブッダに学び、解脱を目指す。」というタイトルに変更しました。私の関心が、仕事から人生へと変わったからです。とは言っても、このブログのテーマは、仏教ではありません。自分が幸せになるために、他の人たちにも幸せになっていただくために、釈尊に始まる仏教の智慧、哲学のアプローチ、心理学の知識を学び、活用していきたいと思います。

2月の読書メーター 読んだ本の数:13


2月の読書メーター いただいたナイス数:1332!ありがとうございました!


人間関係が楽になるアドラーの教え (だいわ文庫)人間関係が楽になるアドラーの教え (だいわ文庫)感想
『嫌われる勇気』を読んだ時、今一つピンとこなかったのは、目的論のところだったのですが「機嫌が悪いことにも、他者を近づけたくないという目的がある」など、岩井俊憲さんの解説を読むと、少し分ったような気がしました。本来の目的を達成するためには、怒りがこみ上げてくるような時にも、直ぐに感情的になったりせず、理性的に最も良い手段を選択し実行した方が良いのです。冷静に自分の気持ちを観察した上で行動することによって、相手との間に信頼が生まれ、長期的に協力し合える関係が築ける可能性が高まるのです。
読了日:02月17日 著者:岩井 俊憲


ブッダ―大人になる道 (ちくまプリマー新書)ブッダ―大人になる道 (ちくまプリマー新書)感想
この本のもとになったのは、埼玉県飯能市にある自由の森学園中学校・高等学校での授業と講演とのことです。上座仏教についての予備知識がない状態で、いきなりアルボムッレ・スマナサーラ長老の講義を聞いたとしたら、生徒たちはもちろん、先生方も戸惑ったと思いますが、仏教の起源を知り、日本に伝わった大乗仏教とは違う感じである、ということを知ったことは、価値ある経験だったのではないかと思います。若いうちから、お釈迦さまが説いたとされる教えに触れることは、とても良いことだと思いますし、羨ましいなぁ~と思います。
読了日:02月17日 著者:アルボムッレ スマナサーラ


ゲーテに学ぶ賢者の知恵 (だいわ文庫)ゲーテに学ぶ賢者の知恵 (だいわ文庫)感想
齋藤孝先生の『座右のゲーテ』を読み、『ゲーテとの対話』3巻は入手済みなのですが、とても敷居が高いなぁ~と感じていたところで、この『ゲーテに学ぶ賢者の知恵』という、いわゆる超訳もの?を手に入れました。もちろん、ゲーテは、いくら賢者だと言っても、1747年~1832年に生きたドイツの人なので、現代の日本にそぐわない考え方もないわけではありませんが、その多くは、私たちが直面している問題の原因について、なるほどねぇ~そういうことだったのか、と腑に落としてくれるような内容でした。今こそ、ゲーテに学ばなければと……。
読了日:02月11日 著者:ヨハン・ヴォルフガング・フォン・ゲーテ


100文字でわかる 世界の宗教 (ベスト新書)100文字でわかる 世界の宗教 (ベスト新書)感想
手に入れた時は「仏教のところだけ読めばいいや」と軽い気持ちでだったのですが、取り上げているそれぞれの宗教のポイントや解説が適切なので分かりやすく、とても読みやすかったので、あっという間に読了することができました。もちろん内容が深いとは言えませんが、世界の宗教が体系的に網羅されており、お釈迦さまが仏教を説く前に、どのような宗教があったのか、という歴史や地域との関係も書かれているので、後から手に入れた宮本啓一さんの『ブッダが考えたこと(仏教のはじまりを読む)』を紐解く際に地図のような役割を果たしてくれました。
読了日:02月11日


池上彰と考える、仏教って何ですか?池上彰と考える、仏教って何ですか?感想
前半は、仏教の誕生、日本への伝来などを客観的な視点から解説してくれています。後半は、チベットの高僧、タムトク・リンポチェとの会見、そして、ダライ・ラマ14世との対談…。いつもは、事実を、私のような政治・経済に疎い者にも分かりやすいように、噛み砕いて客観的に解説してくださる池上さんですが、私たちが不安を和らげるために、仏教を活かす方法については、ダライ・ラマ法皇の言葉を借りながら「誰にでも備わっている愛や慈悲といったポジティブな感情を高めていくことで、克服できる。」と静かではありますが、力強く語っています。
読了日:02月09日 著者:池上彰


偽善入門 (小学館文庫)偽善入門 (小学館文庫)感想
>偽善の中に必ず数パーセント含まれる純粋な善が、自らの心に染み付き作用することによりまして、自らの心が善い方向へと組み変わっていく効果があるのです……。私たちは、ついつい、慈善を装ったように見える行為を非難してしまいがちですが、小池龍之介さんは、このように偽善の効能・効果を期待することで、いきなり到達することが難しい真の善を目指すことを奨めています。ですから偽善者のように見えないかな?なんて恐れずに、良いと思ったことは躊躇せず行いましょう。座禅のように先ず姿勢を正すことで、心が整ってくるのだと思います。
読了日:02月09日 著者:小池 龍之介


煩悩フリーの働き方。 (角川文庫)煩悩フリーの働き方。 (角川文庫)感想
>仕事は、本来私たちが生き延びていく力を与えてくれるものです、一瞬一瞬やるべきことに向かって、意識を集中させ没頭していく…仏道のように修行を積むことによって、煩悩一つひとつが消えてゆき、ストレスのない充実した爽やかさが残るのです…。確かに、うまく行かない時って、目の前の仕事に意識が集中せず、その仕事がうまくいかなかったらとか、逆にうまくいったらとか、余計なことを考えている。それは不安だったり期待だったりするわけですが、欲のために仕事をしている、ということに他ならないわけです。不純な動機ではうまくいかない。
読了日:02月09日 著者:小池 龍之介


怒らない技術2 (フォレスト2545新書)怒らない技術2 (フォレスト2545新書)感想
>気分がいいと、起きた出来事をプラスに受けとります。その状態でプラスの意思決定をして、プラスの行動を起こすことで、プラスの成果につながります。ところが気分が悪いと…怒りは当然マイナスの連鎖を起こします。怒らないほうが、仕事や人生の成果も上がっていくのです……。最近、私は、仏教関係の本を読むことによって、怒りをコントロールする方法を学んでいます。以前は、とても怒りっぽかったのですが、少しずつコントロールできるようになり、そのエネルギーをプラスの行動につなげることができるようになってきました。確かに効果絶大!
読了日:02月04日 著者:嶋津良智


脳はなぜ「心」を作ったのか「私」の謎を解く受動意識仮説 (ちくま文庫)脳はなぜ「心」を作ったのか「私」の謎を解く受動意識仮説 (ちくま文庫)感想
>脳には、赤いリンゴを見た時、色を認知する小びとがいる(ニューラルネットワーク)。丸い形だということを識別する小びともいる、これらの結果を受けて「赤くて丸いこの物体はリンゴだ」という答えを出す小びとがいる。情報は、意識されるとき以外は、小びとたちによってせっせと「無意識」のうちに処理される……。そう言われてみると、電車に乗り遅れまいと駆け込み乗車したり、赤信号になった交差点を突っ切ったり、冷静に考えると危ないし、大きなメリットがない行為をしてしまうことがある。あれは、もしかしたら、小人の仕業だったのか?
読了日:02月02日 著者:前野 隆司


アンガーマネジメント入門 (朝日文庫)アンガーマネジメント入門 (朝日文庫)感想
>人は、それぞれ自分の「べき」という考え方や価値観に縛られて考えているのです。同じ出来事でも置かれている状況が違えば、人はまったく違う感情をもつ、私は、誰かや何かによって怒らされているいるのではなく、私は自分で『怒る』を選んでいる、と気づくこと。……。怒りは、相手の行為によってもたらされるわけではなく、自分にとって都合の悪いことが原因ということですね。そして、その時、私たちは、物事を極めて主観的に捉えているわけですね。怒りをコントロールするためには、自分の怒りを出来るだけ客観的に見詰めることが大切です。
読了日:02月02日 著者:安藤俊介


苦しまない練習 (小学館文庫)苦しまない練習 (小学館文庫)感想
>今やっていることを心の中で常に認知し、ありありと感じること。これが本来の意味での「考えない練習」です。そして実は、これが瞑想なのです。無意識の行為を一切消滅させていく、この時間を増やしていくと、そのまま修行者になります……。私も含めて、修行をしたことがない人は、座禅や瞑想によって「無我」になれるなんて思っていないのではないでしょうか?何かをしている時も、心には、後悔や心配が渦巻いて、集中できていないのではないでしょうか?瞑想への第一歩は、今していることを意識して、意識できることを拡張することのようです。
読了日:02月02日 著者:小池 龍之介


禅が教える 人生の答え (PHP新書)禅が教える 人生の答え (PHP新書)感想
>生きる上では、基本の繰り返しが何よりも大切だということなのです。そして基本的なことを長年にわたって繰り返すことで、知らぬ間にプロフェッショナルになっている……。現代社会では、徹底的に効率を追求することが良いことだと言われます。モノや作りはもちろん芸術すら、長年の修行で技を習得して、同じものを作り続けたり、演技をしたりする人が少なくなる傾向があるような気がします。しかし、効率を追求した結果、生まれたモノやサービスは、私たちの生活を便利にすることは出来るでしょうけれども、心を満たすことは出来るのでしょうか?
読了日:02月02日 著者:枡野 俊明


ブッダの幸福論 (ちくまプリマー新書)ブッダの幸福論 (ちくまプリマー新書)感想
>本書では、生きることは完全に無価値で、無意味である。と指摘しました。といっても我々人間には、この上ない尊い目的を作ること、ゴールを設定することができるのです。自分で設定した目的なので、何の脅迫感もなく楽しくその目的を目指して、まっすぐ生きることができるのです。シンプルなことを一つひとつ、確実に淡々とやっていけば、それが有意義な生き方ということになります。生きるということは、絶えず死をさけることです。自然の法則でハードルを乗り越えられないほど弱くなるまで、死に挑戦し続けることが、生きることなのです。
読了日:02月02日 著者:アルボムッレ スマナサーラ

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