ブッダに学び、解脱を目指す。

「ディフェンスラインを上げろ!」というタイトルから、「ブッダに学び、解脱を目指す。」というタイトルに変更しました。私の関心が、仕事から人生へと変わったからです。とは言っても、このブログのテーマは、仏教ではありません。自分が幸せになるために、他の人たちにも幸せになっていただくために、釈尊に始まる仏教の智慧、哲学のアプローチ、心理学の知識を学び、活用していきたいと思います。

わかりあえないことから

 紀伊國屋書店に、表紙をこちらに向けて陳列されていることの多い、平田オリザさんの本…裏表紙の写真の風貌から、手に入れることを躊躇していましたが、特に後半が期待を超える内容で、気付きをいただきました。


 最近、私自身も薄々感づいていたことですが…コミュニケーション能力とは、コンテクストを共有していない者同士が、相手の立場を理解して(理解しようと努力して)、相手が上手く表現できない"本当に求めているモノ(言霊)"を、提供できる(提供しようと努力する)ことなのではないでしょうか?。「多くの市民は、役割を無理して演じることを自分の人生として受け入れ、楽しさと苦しさを同居させながら人生を生きている。」という捉え方は、平野啓一郎さんの「分人」に通じる考え方です。私たちは"役割を演じること"を恥じる必要はありません。


 この本は、企業でマネジメントに携わる人たちに読んで欲しい内容でした。決めつけてはいけませんが、そのような人たち程、「自分と相手(部下たち)のコンテクストが違うかもしれない、だから、解り合えないのかもしれない。」という疑問の持ち方ができず、相手に対して自分の価値観を理解することを求めてしまいがちだと思うからです。違うコンテクストを理解しあい、その中でお互いのパフォーマンスを発揮する方法がきっとあるはずです。


 この本にも、ダブルバインドという言葉が出てきます。ダブルバインドは、親から子へだけではなく、組織(上司)から構成員(部下)へも示されます。本来であれば、子や部下のクリエーティビティーを育み、パフォーマンスに繋げていかなければならないはずの家庭や組織で、クリエーティビティは、摘み取られたり、踏みにじられたり、しているのかもしれませんね。

わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書)
わかりあえないことから──コミュニケーション能力とは何か (講談社現代新書)
講談社

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