ディフェンスラインを上げろ!

ディフェンスラインを上げろ!というタイトルですが、このブログのテーマは、サッカーではありません。私がディフェンスラインを上げろ!と言っているのは、個人や組織の能力の底上げを意味しています。天才ならともかく、凡人は、特定の能力を高めるよりも、汎用性の高い能力の底上げが大切です。この考え方は、私たち一人ひとりの人生にも、組織の運営にも、必要な意識をもたらすものだと信じています。

化粧する脳

化粧する脳 (集英社新書 486G)
化粧する脳 (集英社新書 486G)
集英社

 ≪他者は自分の思いどおりには決してならず、自分とは決定的にことなっている。しかし、自分とは異なるからこそ、さまざまな体験をもたらしてくれる存在である。化粧はそのような他者との出会いを促し、他者とのかかわり合いの中で新たな自分を発見させ、自分を変化させていく。≫化粧は、自分を際立たせるというよりも、むしろ自分を相手と同質化させることによって相手を受け容れ、コミュニケーションを円滑にすることを目的として行われる行為なのかもしれない。'09年発行と新しい本ではないが、化粧という切り口は新鮮な断面を見せてくれる。


 ≪人間の脳がいちばん喜びを感じるのは、他人とのコミュニケーションだ…とくに目と目が合うことはいちばん嬉しいことだ。目が合えば「あ、わたしはこの人に注意を向けられている」「関心を持たれている」「心にかけてもらっている」と感じ、脳が喜ぶ。≫人は、他人とのコミュニケーションを促進させ、人から見られるために、自らをより美しくするために化粧をするのかもしれない。


 茂木先生は「秘密を上手く隠せる女性は魅力的だ。化粧は、隠すところは隠し、唇や目元などをアピールする。このコントラストが美しさを生んでいる」と言う。一方で「言動」が、時も場所も相手も選ばず、何事も包み隠すことをしなくってしまうと、周りはやり過ごすしかなくなる。とも言う、私たちは、顔を作るだけではなく、態度の面でも、相手を気遣い、良いコミュニケーションを促進するようにしなければならない。


 ≪人間はみな、<ふり>をして生活している。接する相手によって態度を無意識的に変えている。他者との関係性において、自己のあり様は大きく左右されている。自己の人格は他者の数だけ多面的であり、可塑性の高いものなのだ。確固たる単一の自己は存在しない。≫ テレビに出演している茂木先生は、フレンドリーな方で、このような(見方によっては)重い示唆が似合わないように感じるが、ついつい自分自身には自己同一性、他者には一貫性を求めてしまいがちな私たちにとって、非常に有益な視点を与えてくれている。


 小林秀雄さんの言葉ではあるが「個性というものは、オリジナリティというようなものではなく、むしろスペシャルティである。オリジナリティのようなものは、誰にでもあるものであり、突破しなければいけないものである。多くの人が個性を表そうとするが、それを乗り越える精神こそが個性であり、そのうえで普遍的なものを表すのが芸術だ。個性などは、どんな人にでもある。それは到達点などではなく、むしろ『出発点』に過ぎない。個性から出発して『普遍』に至ろうと努力することが大切なのである。」というところが印象に残った。


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