ディフェンスラインを上げろ! @ 作業興奮だ!

ディフェンスラインを上げろ!というタイトルですが、このブログのテーマは、サッカーではありません。私がディフェンスラインを上げろ!と言っているのは、個人や組織の能力の底上げを意味しています。天才ならともかく、凡人は、特定の能力を高めるよりも、汎用性の高い能力の底上げが大切です。この考え方は、私たち一人ひとりの人生にも、組織の運営にも、必要な意識をもたらすものだと信じています。

 調べる技術・書く技術(講談社現代新書 1940)

調べる技術・書く技術 (講談社現代新書 1940)
調べる技術・書く技術 (講談社現代新書 1940)
講談社

 『調べる技術・書く技術』というタイトルですが、その内容は、著者である野村 進さんの生き様そのものでした。


 「ノンフィクションライターという仕事は“読者の代わりに現場に入り、五感で感じたことをなるべくそのまま読者に差し出す。“こと。事実を可能な限り正確に記述するためには、取材される側にとって辛いことも聞かなければならない。また、事件の取材では、関係した人の動機を推察するのではなく、事実をありのままに受け止めることによって、より明瞭な真相に近づくこともある」という。雑誌に掲載された記事は、いずれも作品と言ってもよい完成度でした。。


 「ノンフィクションの書く仕事にとって最大の敵は無関心である。何かに驚いたり何かをおもしろかったりする気持ちこそ、大切だ。」この言葉は、そのまま人生そのものに当てはまると思います。私たちが「生きる」ことを妨げる、最大の敵は無関心です。自分自身に対する無関心、社会に対する無関心。何かを知りたい、何かを知ることによって、自分を知り、自分の行動を変えて行ける、成長して行く、ということが生きることなのだと思います。


 ≪人に会い、話を聞き、文章にする。たくさん読み、たくさん観(み)、たくさん聴く、こんなことを繰り返すうち、知らず知らずに自分が豊かになっている。多少なりとも、ましな人間になっている。≫ どんな仕事にも言えることだと思いますが、仕事に真摯に取り組むことによって得られるものは、自分自身を豊かにする経験なのではないかと思います。


 人は、知らないことを知ることによって、自分自身を見つめ直し、あるべき姿を模索し始めるのではないでしょうか。伝えたい、伝えられるべきことが、より正確な事実に基づいて、知りたい、知るべき読者に伝わることによって、読者はもちろん、その読者が所属する家族、コミュニティ、社会に何らかの良い変化が起こります。そこには、ノンフィクションライター自身が、その事実に立ち向かうことによって、成長し、視点が高まって行く軌跡も不可欠です。決して楽ではありませんが、世界を変えて行く原動力に繋がる仕事だと思いました。


 この本を読むと、ドキュメント、ノンフィクションの方が、小説などよりも大変だ!と思ってしまいます。起こってしまった事件を、関係者に記憶されるわけですが、事実は関係者それぞれの記憶の中で改ざんされてしまうため、繋ぎ合わせるのは、パズルよりも難しいと思われます。


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