猫語の教科書
- 猫語の教科書 (ちくま文庫)
- 筑摩書房
- 本
第一章 人の家をのっとる方法 そうです。この本の原稿は、ツィツァという猫が
タイプライターを使って 他の猫のために書き下ろしたものなのです。 猫が
猫のために、タイプライターを使って書いた・・・? そんなところに
拘ってはいけません。だって、結局ポール・ギャリコさんが、 ツィツァの視点を
借りて、人間のために書いたものだからです。 そして、この本には、人間も猫も、
幸せに暮らせる秘訣が詰まっています。 ツィツァの視点から見ると、人間とは
とても愚かにも思えますが、一方、 愛すべき存在にも思えてくるのです。
何故か猫好きは、よその猫にも関心を持ってしまう。飼われている家の前で
寝ころんでいる猫が人懐っこければ、頭をかいてやり、どのような飼い主に
飼われているのかなと、思いを巡らす。野良猫が道に寝転んでいれば、姿勢を
低くして近づき、どこで生活しているのかな?とか、 誰か餌をくれる人は
いるのかな?などなど…たまに、子猫がいたりすると、大丈夫かな?生きて
いけるかななんて…上手く捕まえて連れ去ることができないかなどと…